沖縄県生協連と日本生協連は、沖縄戦の実相と現在の沖縄が抱える基地問題を学び平和について考える機会として、ピースアクションinオキナワと称し、毎年沖縄で、戦跡・基地をめぐる活動に取り組んでいます。
今年は3月25日(火)から3月28日(金)にかけて行われ、全体で182名が参加、コープしがからは組合員とその家族9名が参加しました。1日目は全体で劇鑑賞や講演に参加し、2日目は2コースに分かれ、戦跡や基地の様子を見学するフィールドワークを行いました。
劇鑑賞 「那覇青少年舞台プログラム」(写真:左)
講演「戦争経験を聞く」講師:玉木 利枝子さん(写真:中)
沖縄国際大学前泊博盛教授による講演・質疑応答(写真:右)
会沢芽美さんによる一人芝居
訪れた場所
嘉数高台公園、糸数壕(アブチラガマ)、魂魄の塔、県立平和祈念資料館・平和の礎、辺野古・瀬嵩の浜、わんさか大浦パーク、ひめゆり平和祈念資料館、平和創造の森公園、首里城、対馬丸記念館
▲左から、嘉数高台から見える普天間基地、糸数壕(アブチラガマ)の説明板、平和の礎
▲左から、ひめゆりの塔、滝と噴水の広場(平和創造の森公園)、魂魄の塔
・沖縄戦での悲惨な経験を実際に体験した人から教えていただいたので、絶対に戦争を二度とおこしてはならないという決意を新たにする事が出来ました。コープしがのいのちたいせつにもつながるので、2025年の戦後80年という節目に改めて平和のたいせつさを伝えていきたいです。
・ガイドの方の半端ではない知識に驚きました。たくさん見聞が拡がりました。愚かな戦争を再びおこさせないため、今の沖縄の現状を多くの人に伝えていきたいです。
・平和祈念資料館では、地上戦の犠牲になった県民の凄惨な跡を目の当たりにして、心が痛みました。最後に訪れた魂魄の塔の碑を見て、残された方々の思いも強く感じました。
・辺野古新基地建設には地盤が大変な現状で予定より多くの税金が使われている事を知りました。ここは良質な水草があり、ジュゴンが生育していた場所なのに工事が始まるといなくなったと悲しい話を聞きました。日本の平和を守る為に必要な政治事情なのでしょうが、そこには人々の暮らしがあり、多くの生物の生命があり、複雑な状況に複雑な思いをしました。
・沖縄国際大学の前泊先生による学習講演会では、日米地位協定について、これほど詳しく説明を聞いたことは無かった為、とても勉強になりました。沖縄が抱えている問題も、ユーモアを交え説明していただき、本土復帰後も、沖縄にとっては戦中、戦後、何ら変わってなく改めて平和とは何かを考えさせられました。
ピースアクションinオキナワへの参加には、平和募金でお寄せいただいた募金を使用しています。
今後も、コープしがでは組合員とともに「命の大切さ」「平和問題」について考える活動に取り組んでいきます。