今年の秋分の日は9月22日(日)。この日をまたいだお彼岸は「あの世とこの世が最も近づく時期」とされ、故人を偲んでお墓参りや法要などを行うのが一般的です。そして、お彼岸のお供えといえばやっぱり「おはぎ」ですよね!
今回は、コープしがの組合員から根強い人気を誇る、近江三方庵のおはぎをご紹介します。
近江三方庵 おはぎ(50g×4個入)
粒あんと、もち米のなめらかな口どけが絶妙。ほのかな塩けが小豆の甘みを際立たせています。
ちなみにみなさんは「おはぎ」と「ぼたもち」の違いをご存知ですか? どちらもお彼岸のお供えですが、見た目も味もそっくりです。
「諸説ありますが、どちらも基本は同じで春のお彼岸は牡丹が咲く季節だから『ぼたもち』、秋のお彼岸は萩が咲く季節だから『おはぎ』と呼ぶそうです」と教えてくれたのは、近江三方庵の瀧佑介さん。
近江三方庵は、近江八幡市で菓子問屋を営む株式会社カワムラの子会社。「おばあちゃんの手作りのように素朴な味わい」をテーマに、昔ながらの和菓子を自社工場で製造販売しています。
「私たちが近江三方庵を設立したのは、地域からどんどん和菓子屋さんが少なくなっているからです。減っている1番の理由としては、後継者不足の問題。さらには設備の老朽化に伴って廃業されるというケースです。和菓子には地域独自の文化が反映されています。それを後世まで残していくのが私たちの役割です」。
また、近江三方庵は、コープしがと組合員とメーカーでオリジナル商品をつくる商品開発検討委員会から誕生した商品も数多く製造しています。過去には迫力満点の「特大! みたらし団子」や、古代黒米を使用した「甲賀の黒影米おはぎ」などユニークな逸品も(ともに10月2回に企画)。組合員と直接やり取りしながら、何度も試作を繰り返し、やっと商品化にこぎつけたものばかりです。
「製造だけに注力していると、どうしても価値観や考え方がかたよってしまいます。そこで組合員さんからフラットなご意見をいただくと、また新たなアイデアが浮かぶんです」。
そんな近江三方庵を代表するおはぎは、選りすぐりの原材料が命。中身のご飯は日本三大もち米に名を連ね、天皇陛下にも献上された滋賀羽二重糯を使用。外側の粒あんは、国内でトップシェアを誇る北海道産小豆を使用しています。
「中にはもち米とうるち米(一般的な食用米)をミックスして使われるところもありますが、少し硬く感じやすい印象があります。当社では滋賀羽二重糯だけをセイロで蒸して使いますので、絹のようになめらかな口当たりが特徴です」。
また、自家製の粒あんは、小豆をやわらかく炊いた後、ひと晩じっくり砂糖を吸わせ、いったん熱を取ってから2日目にしっかりと炊き込みます。「よく煮物なんかは『冷める時に味が染みる』といいますが、小豆も同じ。炊いた後にいったん冷まして、うま味を凝縮しています」。
近江三方庵のおはぎの原材料は、小豆と砂糖ともち米、甘さを引き立てるため食塩を少々。余計な添加物をほとんど使っていませんので、届いたその日が消費期限です。
「近年では天候不良で原材料が値上がりしています。しかし、なんとか品質を落とさずに『3時のおやつ』として気軽に食べられる価格を維持しています」と瀧さん。
今年のお彼岸はこのおはぎを頬張りながら、ご先祖様へ思いを馳せてみてください。
豆の主成分は炭水化物で、脂質の少ない豆類です。
不溶性の食物繊維が豊富に含まれているので便のかさを増して便通をよくしてくれます。 皮に含まれるサポニンとポリフェノールが特徴で、抗酸化作用やむくみ・高血圧の予防に期待されています。
同じ小豆でもあんこは砂糖をたくさん使っているので、食べすぎには注意しましょう。
14個入。原材料の一部に滋賀県産の日本晴米粉を使用。きめ細かく風味豊かで、さっくりとした歯切れのよさが特徴です。
沖縄県産のこだわりの黒糖と滋賀県産の小麦粉を使用し、ぎっしりと栗が入った人気商品。米粉を使ったういろよりも小麦粉のういろは軽い食感が持ち味で、いくつでも食べたくなります。
11月号の「コープしがのレコメンド!」では、冬ギフトのおすすめ商品を紹介します。ギフトを利用したことがある方は、「利用してよかったところ」を教えてください!