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つくる現場から
産直 ホムトンバナナ

タイと日本を笑顔でつなぐ農薬不使用バナナ!

産直 ホムトンバナナ

組合員さんの「農薬を使わないで作ったバナナが食べたい」という要望から扱いがスタート。タイで農薬不使用栽培する香り高いバナナで、黒い斑点(スイートスポット)が出ないのが特徴。

安全安心なバナナが食べたい」という組合員の声から生産がはじまったホムトンバナナ。タイの生産者と日本の消費者とをつなぐパシフィック・トレード・ジャパン(以下、PTJ)のペイソー社長にお話を聞きました。

から26年前、「農薬不使用のバナナが欲しい」という組合員の声が高まり、台湾とほぼ同じ緯度に位置する中国で、農薬不使用栽培「広東バナナ」の国際産直の取り組みがスタートしました。しかしその後、中国の急激な経済発展や円安の進行などが理由で供給を維持することが困難になり、2015年に終了しました。

その後を引き継ぎスタートしたのが、タイ産農薬無散布「ホムトンバナナ」。タイのバナナは約50種類あり、ホムトンバナナはグロス・ミッシェルという種類。実は、タイではあまりポピュラーな品種ではありません。1本からの収量が少なく、皮は薄くてデリケートなため、生産者にとって効率的ではないのです。しかし、さっぱりとした甘みと「ホムトン=黄金の香り」と呼ばれる独特の香りが特徴で、貴重なバナナとして位置付けられています。

農薬不使用栽培と小規模ならではのメリット

パシフィック・トレード・ジャパンの3代目
ペイソー社長

TJがタイに注目したのは今から25年ほど前。PTJのサポートのもと、個々の生産者が自宅の庭先などでホムトンバナナの農薬不使用栽培をはじめました。36名からのスタートでしたが、PTJによる安定価格での買い取りと生協を中心にした販売により、出荷量は年々増大。今では生産者は400名以上になりました。

薬を使わない栽培は、消費者だけでなく産地にとっても重要なこと。「農家として代々続く環境づくりも、私たちが大切に考えていることです」とペイソー社長は話します。「農薬を使えば一定の成長が見込め効率よく収穫できますが、我々は農薬を使っていないので、意図的に収穫を管理することはできません。予想通りにはいきませんが、皆個人の小規模農家なので大きな影響にはなりません。それに小規模だから、もし1人の生産者さんから虫や病気が出たとしても、そこだけで手当てができ、全体が被害を受けるということもありません」。各々が目の届く範囲で栽培しているからこそ異変に気づきやすく、1か所がダメでもほかの圃場ほじょうから出荷できる。小規模栽培ならではのメリットです。

手間のかかる袋がけと除草

背が高く木のように見えますが、バナナは多年生の草。収穫までは約10か月を要します。

長段階の青い皮はかたくて渋いため、意外と虫は少ないそうですが、一方で、変色や傷などには神経を使います。たとえ中身には影響がなくても、見た目が悪いと出荷に影響するからです。蝶々が卵を産みつけたり、鳥が巣をつくったり、風に揺られてバナナがこすれあったり…。そんなことで皮に傷がつかないように、手作業で袋をかぶせていきます。「農薬を使わずに栽培しているのに見た目がきれい」と声が上がるのも、こんな手間があってのこと。

して「農薬不使用」=「除草剤も不散布」なので、雨期が4か月以上続くタイでは、除草が最も手のかかる作業になるのだそう。小規模ゆえに人手が少なく、ハンディの草刈り機や鎌などを頼りにコツコツと除草を繰り返します。こうして、10か月かけて丁寧に育てられ収穫されたバナナは、船で日本に運ばれます。

現地では、中国でのドリアン人気の高まりと共にドリアンを植える農家が増えています。ドリアン栽培には農薬散布が不可欠なことから、ホムトンバナナの農家は減少傾向。農家が安心して生産し続けられるよう組合員のみなさんのご理解とご協力をお願いします。(写真:職員・理事の視察交流にて)

入検疫で虫が発見された場合は、「燻蒸」という殺虫処理を行います。発見された虫の種類によって燻蒸方法は異なります。ホムトンバナナは、残留せず人体に影響がないと国で認められている「青酸ガス」で燻蒸くんじょうしたものしか出荷しません。「臭化メチル」を使用した場合、バナナの果肉への影響が懸念されるため一切出荷しません。「過去に一度だけ、そういったことが起き、全部廃棄しました」。

れまで25年間、「作る人と食べる人の距離を縮めること」にも積極的に取り組んできたPTJ。交流会や生産者検索システムなどを通じ、生産者と消費者双方が身近な存在になることで、「生産者は安全なものを作り、消費者は安心できるものを食べられる」そんな良い関係が継続できると言います。顔の見える関係が支える「安全安心」。甘くておいしいホムトンバナナは、これからもタイと日本の笑顔をつないでくれるはずです。

作り手の顔が見えるシステム

手元に届いたバナナの生産者が分かるシステムを導入。バナナに貼ってある「生産者検索番号」をPTJのホームページで検索すると、このバナナを作ったタイの生産者の写真やメッセージが見られます。

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パシフィック・トレード・ジャパン

ホムトンバナナの産地開発から生産管理、輸入を担当。環境に負担のない生産体系を尊重し、栽培技術向上もサポートする。

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