「牛乳嫌いだった子どもが、この牛乳をきっかけに飲めるようになった!」という組合員さんのお話しをよく耳にする、「生協牛乳120」。
生産する大山乳業農業協同組合(以下、大山乳業)は、酪農専門の農協です。国内1人あたりの牛乳消費量は減少傾向にある中で、「生協牛乳120」は、2009年コープしがの産直牛乳として取扱いが始まって以降、年々利用が増えており、今では年間140万本の利用があります。
大山乳業の工場は鳥取県中部の琴浦町にあります。酪農家は114戸、1戸平均約80頭を飼育し、年間56,452トンの生乳を生産しています。
大山乳業の最大の特長は、県内すべての酪農家が大山乳業農協の組合員であること。これは全国的にも大変稀なことです。自らが生産した生乳を自らが処理し、販売するという一貫体制をとっているため、搾乳から出荷までの時間が短い新鮮な牛乳を、消費者に届けることができるのです。また、酪農指導部という部署で、獣医を含む専門の職員が、土・草・牛作りを基本に生産指導しています。エサの安全性はもちろんのこと、牛の健康管理から搾乳衛生まで、酪農家をサポートする体制を整え、酪農家と一緒になって、おいしい牛乳のために日夜努力しています。
鳥取県大山町の酪農家、吉田裕美さんは、昨年6月1日牛乳の日に絵本「こんにちは もーちゃん」を出版されました。吉田さんが家族で営む「吉田牧場」では、乳牛を約50頭、和牛を約50頭、合計約100頭を育成の段階から自家産にこだわって飼育しています。家族5人で、1日約600kgの生乳を、大山乳業へ出荷していますが、吉田さんは嫁いだ当初、牛が苦手で「酪農の仕事なんて絶対やらない!」と思っていたそう。「だけど、家族や周りの酪農家、大山乳業の職員さんなど、おいしい牛乳をつくるために、たくさんの人が関わっていること、たくさんの思いが込められていることを知り、徐々に酪農に携わってみたいという気持ちが芽生えました」。
吉田牧場では、エサも自家産にこだわっています。牧草やトウモロコシを栽培し、干草にしたり発酵させたり栄養のバランスを考えて、さまざまな工夫をこらしたエサを与えています。母牛の体調管理のために大切なのは、日々の観察だと吉田さんはいいます。「毎日、牛の体調は変化します。乳房炎になることもあるので、体調の変化に気づけるよう、日々の観察は気をつけて行っています」。
原材料名に「生乳100%」と表示されているものは4種類。その中で生乳を加熱殺菌しただけのものが牛乳です。生協牛乳120は、この殺菌を“120℃で2秒間”行っています。生協牛乳120は、味だけでなく安全にもとことんこだわり、集乳時、工場の受け入れ時、出荷前の3回にわたり検査を行っています。
「生協牛乳120」がおいしいわけを大山乳業農業協同組合 京都営業所 森長彰洋さんにおうかがいしました。
「生協牛乳120」がおいしいわけ、それは、生乳の品質(乳質)のよさです。
乳質のよさを守るために、乳牛一頭一頭の乳成分などを検査する牛群検定への参加に力を入れています。(参加率日本一)
乳質は 成分的乳質 と 衛生的乳質 の2つにおおきく分けることができます。
季節に変動がありますが、大山乳業の牛乳は平均して高い比率です。
体細胞数(※)が少ないことが、大山乳業の乳質の大きな特徴です。下の図の通り、全国平均を大きく下回り、母牛の健康状態が大変良好であることを表します。
豊かな自然環境の中で、ストレスを与えず、栄養いっぱいの牧草で牛を育て、体調管理に細心の注意を払っています。
牛乳 …400㎖
片栗粉 …大さじ6
砂糖 …大さじ2
A)きな粉 …大さじ2
砂糖 …小さじ2
塩 …少々
(1)に抹茶粉末(小さじ1)を混ぜると「抹茶みるくもち」に、インスタントコーヒー(小さじ1)を混ぜると「コーヒーみるくもち」にアレンジできます。