本文へ

つくる人、たべる人
とっても甘くておいしい 産直さつまいも あまゆう

とっても甘くておいしい 産直さつまいも あまゆう

秋から冬においしいさつまいも。ホクホクしたものと、ねっとりと甘いものがありますね。このあまゆう(べにはるか)は、12月から組合員の元に届く、甘みがとても強いさつまいもです。
そのさつまいものおいしさの秘密を、千葉県の多古町旬の味産直センター・さつまいも部会長の佐藤一夫さんに伺ってきました。

多古町旬の味産直センター

「産直さつまいも あまゆう」のここがいいね!

  • さつまいもに適した土壌で栽培
  • とても甘い品種
  • 貯蔵でさらに甘くしてお届け

 今回訪問したのは、千葉県多古町にある農事組合法人「多古町旬の味産直センター」です。多古町旬の味産直センターは、「しんのみ畑」(みそ汁など普段の食事用の野菜を栽培する、自分の家の畑のこと)で採れた野菜を、ほかの人にも食べてもらえたらいいねということから、1987年に設立されました。コープしがとは1994年から取引がはじまり、さつまいものほか、にんじん、ごぼう、ミニ大根、野菜ボックスなどを届けていただいています。

 多古町旬の味産直センターは、千葉県の北東部の多古町にあり、関東ローム層と言われる肥沃な土地で、根菜類を中心とした畑作と米作りが盛んです。産直センターの野菜生産者は多古町を中心に138名おられます。

さつまいもの“でき”は植え付けまでが勝負

千葉県多古町のさつまいも畑

地中のイメージ

今年の出来はいいですよ♪

 産地を訪問した10月初旬は、ちょうどさつまいも・あまゆうの収穫が始まった時期でした。これから11月下旬まで天候に合わせて収獲が続くそうですが、出荷されるのは12月になってからです。

 さつまいもづくりについて説明いただいた佐藤一夫さんは、産直センターさつまいも部会の部会長で新品種の試験栽培なども行うベテランの農家。そして長年の経験からおいしいと目をつけたのが「べにはるか」という品種です。収穫したてでもおいしいですが、さらに2カ月以上貯蔵して糖度を高めてから出荷します。そうして出荷される品名を「あまゆう」といいます。

 おいしいさつまいもは土づくりと苗作りから。連作とならないように収穫後の畑には麦をまき、青いうちにトラクターですき込み緑肥とします。この麦の品種も、まく時期などによっていろいろな種類を試しながらおこなわれています。特に、さつまいもに病気を起こす、土の中の線虫という害虫を防ぐ効果もあるそうです。また年が明けると、もうビニールハウスで苗作りが始まります。成長点培養という方法で病気のない苗を作り、春の植え付けに備えます。

 苗の植え付けは4月中旬から。土作りを行った畑に、一本一本手で植え付けていきます。斜めに真っ直ぐ植えると簡単ですが、佐藤さんは水平になるように植え付けていきます。(イラスト参照)こうするのは、同じ深さにすることで温度が均一になり、成長も同じように進んで、大きさのそろったいもができるようになるからです。

 植え付けは自分の都合でなく、いかにいも苗がいい状態で植え付けられるかを考えて行います。ですから、土が乾きすぎる日中は避け、夕方近くからの作業となるのです。その日の作業は終わるまで行います。蛍が飛ぶのを見るくらいの時間まで行うこともあるそうです。苗の植え付けは6月10日までに終わります。これより遅くなると、さつまいものおいしさに影響が出るそうで、植え付けまでで7割くらい“でき”が決まってしまうそうです。

さつまいもをさらにおいしくする秘密

貯蔵庫で2ヶ月以上保存

さつまいもの収穫は専用の機械を使って、サイズ別に分けながらコンテナに入れていきます。この時、誰の、どこの畑でいつ収穫したかが分かるように、きちんと管理を行い、貯蔵庫で2ヶ月以上保存して甘みを増したものが「あまゆう」として出荷することができるようになります。

 貯蔵庫は周囲を厚い発泡スチロールなどで囲われており、真冬でも13~15度に保つように管理されています。この温度より高くても低くてもさつまいもの保存には適さないそうです。甘いさつまいもとして安納芋が知られていますが、「あまゆう」はそれを上回るくらいの糖度となるそうです。

おいしい食べ方・保存方法

《ベイクドさつまいも》
ふかしいもが冷めたら幅2cm の輪切りにし、アルミホイルを敷いたオーブントースターで焦げ目がつくまで焼く。外はカリッと中はしっとりしてまた違ったおいしさです。

色々な料理に使えますが、「あまゆう」のおいしさを味わっていただくにはふかしいもが一番。最初は中火で、あとは弱火にして約90分蒸すことで、甘みがさらに増しておいしくなります。(電子レンジでもできますが、甘みが引き出せないそうです。)

 保存は、さつまいもは低温に弱いので、冷蔵庫には入れないでください。(案外冷蔵庫の上が温かくていいということです)。でも、商品が届いたらできるだけ早く調理し冷蔵庫で保存するのがよいかもしれません。

組合員さんへのメッセージ

生産者の佐藤一夫さん、和江さん

全国では、さまざまな品種のさつまいもが作られています。その中でもこの「あまゆう」は、部会で設けた厳しい基準をクリアしたさつまいもです。皆さんにおいしいさつまいもを食べていただきたいという想いで育て、お届けしています。特にじっくりと時間をかけて熱を通すことにより、しっとりとして、まるでスイーツのようなさつまいもになります。ぜひ、ご賞味ください。

ページトップへ