サラダ野菜として定番のレタス。シャキッとした食感が魅力です。そんな産直レタスを、年間通してコープしがに出荷していただいているのが株式会社野菜くらぶの皆さんです。栽培のこだわりやおいしさの秘密を教えていただくため、野菜くらぶがある群馬県を訪れました。
今回訪問した産直レタスの生産者は、群馬県利根郡に本社がある(株)野菜くらぶです。野菜くらぶは、適地適作の農業生産を目指しており、群馬県のほかに静岡県、青森県、岡山県にも産地があります。生産者は76名で約半数にあたる40名が群馬県の生産者となっています。
産直レタスの産地は、冬場は暖かい静岡県が中心となり、春から秋は群馬県が中心。野菜くらぶの本部がある群馬県昭和村周辺は、赤城山ふもとの丘陵地にあり、標高が300m~750mくらいと差があり、標高差を利用して低地から順に出荷し、高地に向かいまた低地になっていくそうです。全国的に農業後継者不足や耕作放棄地が問題となっていますが、ここ昭和村では若い後継者が育っており、耕作放棄地は「ゼロ」ということでした。
レタスの収穫は1個ずつ、手作業で行います
野菜くらぶは、3人の青年が有機農業を志し、1992年に設立しました。価格が乱高下する市場出荷から、こだわった栽培による契約栽培により、安定的な生産ができるように取り組みを進め、参加生産者も増えてきました。約20年前に会社組織となり、今に至っています。コープしがとは、約10年前に当時のコープしが農産担当が、夏場野菜の産地として他県の生産者から紹介を受けたのがお付き合いの始まりです。
また、野菜くらぶでは後継者の育成や新規就農を支援しており、ここで研修を積んで独立した生産者が何人も出てきています。
赤城山ふもとに広がるレタス畑
野菜くらぶでは、有機質肥料を中心にした土づくりを行っており、畜産からの堆肥とともに、海のものとしてカキ殻、カニ殻なども入れてミネラル分のバランスをとるようにしているそうです。
栽培においては、土壌消毒と除草剤は使用しません。レタスは土を覆うビニルマルチをしていますが、株の根元からの雑草は手作業による草取りを行います。これが、生育状況を確認することにも役立っています。
また、野菜作りでは同じ作物を作り続けると、生育不良や病害虫が発生しやすくなる連作障害が問題となりますが、産地の昭和村では一般の生産者も含めて畑の貸し借りがスムーズに行われており、輪作(いろいろな作物を順に植えていくこと)の体制がとられています。
早朝に収穫されたちょうど食べ頃のレタスは、すぐに真空冷蔵庫で急速冷却し、出荷します
葉物野菜はレタスに限らず、温度が高いと鮮度が急速に悪くなります。生で食べることが多く、歯ごたえが大切なレタスは特に鮮度が重要です。取材で訪問した5月下旬は日の出がずいぶん早くなっていましたが、日が短い時期では頭にライトをつけて収穫作業をされるそうです。そして、出荷センターに持ち込まれたレタスは、真空冷蔵庫で短時間に品温を4度まで下げ、そして生協へ向けて出荷されます。
取材時期の5月出荷のレタスは、1月に種をまき、3月頃に植え付けられたものです。レタスは毎日出荷されますが、収穫の適期は3日くらいしかないそうです。このため、夏場は3日ごとに種をまき、毎日苗を植え付け、毎日収穫するということの繰り返し。当たり前のことですが、今回、その大変さを初めて実感しました。
ずっしり重いものは過熟レタスで、品質が劣ります。ふっくらと巻いた適度な重さのレタスがおいしいです。
収穫時にある程度外葉は除きますが、傷つきにくいように残しています。外葉は捨てないで、みそ汁の具などに使ってください。
霧吹きなどで湿らせて、新聞紙で包みビニール袋に入れ冷蔵庫で保存してください。でも早く食べるのが一番。