麦茶がおいしい季節がやってきました。コープしがでも定番の「ほうじ茶入り麦茶ティーパック」は、手軽に香ばしくておいしいお茶が作れるところが魅力です。
生産されているのは、滋賀県甲賀市信楽町に茶畑を持つかたぎ古香園。昭和50年から、当時無謀だと言われた“農薬不使用”栽培にこだわり続け、コープしがへも安全・安心のおいしいお茶を届けてくれる生産者です。
甲賀市信楽町朝宮の地域
かたぎ古香園がある信楽町の“朝宮”地域は、実は日本最古のお茶の産地。1200年ほど昔、最澄が中国から持ち帰って種を撒いたのが始まりで、現在名産地とされている地域へ広がったのは800年ほど前のことだそうですが、この地で生産された茶葉はそのほとんどをほかの産地に卸していたため、朝宮の名はあまり知られていませんでした。
そこでその名を広めようと、自園で生産したお茶に“朝宮茶”と名付け、催事や対面販売を続けているのが、かたぎ古香園6代目の片木明さんです。
「消費者の方に直接お会いするうちに、小さい子どもにも安全なお茶を作りたいという気持ちが強くなりました」と片木さん。当時、お茶を栽培するのに農薬散布は当たり前の時代でしたが、「直接口に入るものだから」と、周囲が大反対する中、農薬不使用栽培を開始しました。
「とたんに害虫だらけになりました。虫が付いては木を切って、を繰り返し、周りからは『お茶じゃなくて虫を育てている』と言われました」。それでも無農薬不使用を貫き、土も有機肥料のみで3年経った頃、「今度はテントウムシやカマキリなど、害虫を食べてくれる虫も戻って来た」。
40年近く経ち、現在も収穫量は70~80%だそうですが、片木さんのお茶は多くの人に知られるようになりました。
かたぎ古香園の茶畑。自然のチカラで生き生きと育っています。
「麦茶だけでもおいしいのに、どうしてほうじ茶が入っているの?」という組合員からの声はコープしがにもたくさん届いています。
香ばしい麦の香りとほのかな甘みがある麦茶ですが、ほてった体を冷やすという特徴もあります。
「体を温めるほうじ茶をブレンドすることで、香ばしい香りやおいしさを楽しみつつ、体を冷やしすぎないようにして欲しいと思い、この商品を開発しました」と片木さん。同園で麦は栽培されていませんが、あまり農薬を使わないものを取り寄せ、同園のほうじ茶とミックスすることで、冷え防止効果を狙っています。
さらに、麦茶には抗酸化作用や血液をサラサラにする成分があり、ノンカフェインなので赤ちゃんにも大丈夫。ほうじ茶にも抗酸化作用や高血圧を抑制するカテキン、リラックス効果があるピラジンなどの成分が含まれているので、両方を同時に摂ることで、体をリラックスして休めながら、おいしく健康に気を使うことができます。
ちなみに、パックの素材も無漂白と徹底しているそうです。
お湯の温度は上茶70℃、並茶90℃。1人分の湯量は上で60ml、並で90mlです。
茶葉の量は、5人で10g(大さじ2杯分)
湯冷まししたお湯を急須につぎ、60秒位(深むし茶は30秒)お茶が浸出するのを待ちます。
お茶をつぐ分量は均等に、濃淡のないように廻しつぎ、最後の一滴までお茶は絞りきりましょう。おいしく味わえる温度50℃~65℃位。煎目はお湯を入れてから10秒位待ちます。