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つくる人、たべる人
産直れんこん

産直れんこん

れんこんの産地へ

 これからの季節、おせちにも使われ「先が見通せる」と縁起の良いれんこん。コープ産直れんこんを扱う、茨城県ふるさと産直ネットワークの産地のひとつ「常陸野産直センター」は、日本で2番目に大きな湖“霞ヶ浦”に面する茨城県石岡市にあります。茨城県は、れんこんの生産量日本一。昔は稲作が中心でしたが、減反政策や豊富な水に恵まれ適した環境であることから、現在はれんこんの生産が主流。見渡す限りの蓮田に点々と咲く「天国の花」、蓮の花がとてもきれいです。

コープとの出会い

 生協との関係は地元生協の組合員の「他府県から仕入れた野菜ではなく、地元の野菜を企画して欲しい」という声からスタートしました。

 今では、地元での交流はもとより、コープしがの産直フォーラムに来ていただいたこともある「お互いの顔が見える交流」をとても大切にされている生産地です。

れんこんの特徴

蓮の花を支える茎を折ると、れんこんと同じように断面に穴が開いています

 ひと口に「れんこん」と言っても、実は数種類あります。ここで生産されている品種は肉厚で食べごたえのある、もちもちした食感のれんこんです。

 れんこんは「蓮根」と書きますが、正確には蓮の“根”ではなく、“茎”です。地下茎と呼ばれ、地下の茎がふくらんだものです。ひとつの節ができるのに約1週間。節と節の間に地上へ向かう茎が生え、葉が広がります。れんこんの穴も同じように茎や葉、花を通して地上につながっていて空気の通り道となっています。だから、蓮の茎を切った断面もれんこんのように見えるんですよ。

 「風邪をひいたら、すりおろしれんこんを食べる」という昔ながらの知恵もあるように、れんこんはとても栄養価が高い食べ物です。主成分はでんぷん。そのため、含まれるビタミンCは加熱に強く、胃腸や滋養強壮に良いとされるムチン(切ると糸をひくのはそのためです)や、消化をたすけるタンニン、食物繊維なども豊富です。

 「野菜の中では価格が高いイメージがあるけど、栄養価を考えると決して高くないですよ」と生産者の磯原さん。

栽培は“蓮田(はすだ)”で

れんこんは「蓮田」で栽培されます。野菜を作るのに「田」というのがおもしろいですね。
田んぼの準備から収穫までをご紹介します。

① 畦畔(あぜ)づくり 3月~4月

栽培中に水が漏れないように田んぼのあぜに土を盛る。ザリガニやウナギなどが穴をあけると大変。

② 代掻(しろか)き 3月下旬~5月

田んぼの土を何度か代掻きし、土を撹拌して空気を送り込み、れんこんが育ちやすいようやわらかい土にする。

③ 種れんこん掘り~植えつけ 3月下旬~5月下旬

種専用の蓮田から、種蓮を掘り出し土の中に植える。

④ 除草 5月下旬~6月

あぜを除草することで蓮田への害虫侵入を防ぎ水漏れ防止になる。

⑤ カラ刈り 収穫の一週間前

カラ刈り作業中。収穫の約一週間前に刈り取ります。

⑥ 収穫 9月~翌5月

水圧を利用した「水掘り」という方法で収穫します。(路地栽培の収穫は9~5月頃、トンネル栽培は8月、ハウス栽培6~7月頃)。

「胸まである専用の長靴はあつらえなんですよ」と磯原さん。蓮田に腰までつかり、水圧で泥をよけながら掘ります。この時、れんこんを傷つけないよう直接れんこんに水を当てないようにします。足元の悪い泥の中、手探りでれんこんを収穫する重労働です。

⑦ 洗い作業

収穫したれんこんを田んぼで乾燥させてしまうと洗い作業がとても大変なので、すぐに濡れた麻袋をかぶせて乾燥を防ぐ。


れんこん アレコレ

Q1 れんこんは色が変わらないよう気をつけるなど、調理が難しいイメージなのですが…。

A 赤い色を取るため、わざわざ劣化させて白くしているので、実は赤くても大丈夫。色止め(水や酢水にさらす)は見た目だけで味は変わらないので、生産者はそのまま使うことが多いです。気軽に使ってくださいね。白さで選ぶ必要はありません。

Q2 長持ちする保存方法は?

A 濡れた新聞紙に包んで、冷蔵庫の野菜室で保存してください。

つくる人からメッセージ

常陸野産直センターのみなさん

栄養たっぷりのおいしいれんこん、しっかり作りますので、たくさん食べてくださいね。おすすめの食べ方は、ピーラーで皮をむき、薄切りにして塩コショウで炒めるだけ! ビールのおつまみにも合いますよ。