昔から“風邪は万病の元”といわれます。風邪症状を引き起こすウイルスの多くは、冬場の低温乾燥の環境で空気中の飛散量が増えます。手洗い、消毒は、今や日常となりましたが、感染症予防に忘れがちなのが、食事からの栄養摂取です。
ビタミンCは、コラーゲン(たんぱく質)をつくるために欠かせない栄養素。コラーゲンによってつくられた丈夫な皮膚や粘膜維持は、病原体の体内への侵入を防ぎます。またビタミンCは、強い抗酸化作用(身体の中を錆びにくくする)を持っているので、活性酸素の働きを抑えて免疫力アップや生活習慣病予防にも効果があります。
ただし、感染症予防としては単にビタミンCを摂るだけでなく、主食(炭水化物)・主菜(たんぱく質)・副菜(野菜など)を組合せたバランスの良い食事、適度な運動と睡眠で身体を温め、体調を整えることが大切。
あわせて、ビタミンCと同じような抗酸化作用を持つ、ビタミンA・Eの摂取も心がけましょう。ビタミンAは緑黄色野菜に、ビタミンEは植物油・ナッツ類・緑黄色野菜に、ビタミンCは野菜や果物に多く含まれるため、毎食、たっぷりの野菜に質の良い油を使ったメニューを取り入れましょう。
また、生姜は身体を温める効果があるので、様々な料理にプラスして使ってみてください。 笑うことも免疫力アップにつながると言われています。仲間との楽しい食事の機会は減っていますが、美味しい温かい食事と笑顔で風邪を退治しましょう!
文:医療部管理栄養士 布施順子さん
調理時間 15 分/エネルギー 144 kcal/塩分 1.2 g
※それぞれ1人前の値です
材料(2人分)
小麦粉 …大さじ3 片栗粉 …大さじ2 塩 …ひとつまみ 卵 …1/2個 水 …50cc ニラ …20g 赤パプリカ …10g 豚もも肉 …30g ごま油 …適量
《つけだれ》
レモン果汁 …小さじ1
醤油 …小さじ1
コチュジャン …小さじ1/2
作り方