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たべる・たいせつ
「冷え」に勝つ!

もっとも寒くなるこの季節。特に女性にとっては万病のもとといわれる「冷え」が心配ですが、体の表面だけを温めても根本的な対策にはならず、体の内側から温める食材をしっかり摂ることで、予防・改善が期待されます。 冷えを感じる原因の一つは、エネルギーがうまく生産できていないこと。人は筋肉で熱の生産が行われますが、これらがうまくいかないと、寒さを感じやすくなるのです。

もう一つは、血流が悪くなること。足や手などの末端まで温かい血が回らなくなると、冷えの原因になるのです。

そこで食事で摂ってほしいもの
  1. エネルギー生産のための材料となるもの〈かぶ・かぼちゃ・じゃがいもなど糖質の多いもの〉
  2. エネルギーの生産を促すもの〈しょうが(ショウガオール)、とうがらし(カプサイシン)、シナモンやカレー粉などのスパイス類・豚肉(ビタミンB1)〉
  3. 筋肉の材料となるもの〈魚類・肉類・大豆製品などの良質のたんぱく質〉
  4. 血液をサラサラにするもの〈ニラ・ネギ・玉ねぎ・にんにく(硫化アリル)〉
  5. 血流アップ効果のあるもの〈アブラナ科の野菜(ブロッコリー・小松菜・大根・キャベツ)、鮭(アスタキサンチン)、青魚(DHA/EPA)、ココア(テオブロミン)〉
  6. 血管を健康にするもの〈にんじん・アボカド・ごま・ナッツ類(ビタミンE、カロテン)〉

上記1~3はしっかり食べてほしいものです。4~6は冷え予防の効果が期待されます。

それから食事だけでなく生活面でも、朝食をしっかり食べて内臓を動かし、代謝機能を高めて体温を上昇させるようにしたり、筋肉を作るための「運動」を心がけ、ぬるめのお湯にゆっくりと浸かりながら、ストレスを溜めない規則正しい生活を心がけましょう。

ポイント
  • 食事で体の内側から温める
  • 規則正しい生活と朝食
  • 筋肉をつくる運動をしよう

文:地域活動栄養士 長岡由里子さん

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