和食・日本食が体によいというのは皆さんご存知のことですが、唯一欠点なのは「塩分が高い」ということ。しょう油やみそを使った味付け、漬物などの塩を使った保存食など、どうしても塩分量が上がりがちです。
塩分の1日の摂取基準は、男性で8g未満・女性では7g未満となっていますが、実際には10g以上摂取している場合が多く、塩分の摂り過ぎによる弊害が大きな問題になっています。特に高血圧とそれに伴う動脈硬化は、自覚症状がないまま放置しておくと、命に関わる病気の要因に。そのための食生活改善の1つは「減塩すること」。
などの減塩方法があります。
また、減塩=マズイ食事というわけではなく、工夫すればおいしく減塩できます。
例えば…
などでも減塩できます。肉や野菜も、だし汁でゆでたり浸けておいたりしてから調理すると、後から加える調味料の量が少しで済みます。また焼き魚ならレモンや柚子を絞り、しょう油を数滴たらすだけでも充分おいしくいただけます。塩分を減らすというのではなく、「食材が持っている素材の味や風味に少しの塩分を足す」という考え方で、「節度があって」「ほどほどな」塩分量の「節塩・ほど塩」を心がけ、新たな1年を健康に過ごしたいですね。
文:地域活動栄養士 長岡由里子さん