最近たびたび見かける珍しい「新顔」の野菜。生産量は少ないですが、野菜直売所やスーパーでの取り扱いも増えてきています。カラフルで栄養豊富と実力を秘めたものも多いので、6月頃から夏場に出回るものをいくつかご紹介します。
きゅうりに似ていますがかぼちゃの一種。色も形も種類豊富で、カリウム・ビタミンC・βカロテンなどを多く含み、疲労回復・塩分排出・アンチエイジングに貢献。焼いたり揚げたり、肉詰めしても◎。
カブラのような形をした野菜で、肥大した茎の部分を食べます。ビタミンCが多く、調理した後の栄養成分の流出が少ないので無駄なく摂取できます。厚めに皮をむき、生のままサラダでも炒めても煮てもクセがなくいただけます。
茎の中が空洞で、シャキシャキした食感と少しぬめりがあるのが特徴。βカロテンを非常に多く含むので免疫力向上や粘膜や皮膚の健康維持、ビタミンCも多く夏バテ予防にも、カルシウムやビタミンKは骨粗しょう症予防が期待されます。サッと炒めたり、おひたしや和えもの・汁もの・天ぷらなど何にでもOK。
食用に改良されたオクラの花。芙蓉(ふよう)のような黄色い花で粘り気も甘い香りもあり、ガクと雄しべを取り、そのまま生ハムを巻いて食べたり、天ぷらにしてもおいしい。
赤紫色のフキのような茎を食べる野菜。食物繊維が豊富で漢方薬としても便秘に効くとされています。酸味が非常に強く、ジャムやコンポートにするとおいしいです。
シャキシャキした食感の海藻状の野菜で、カリウムを非常に多く含み高血圧予防が期待されます。サッと塩ゆでし、おひたしや和えもの・汁ものなどに使います。
新顔野菜はごちそう感があり、食事中の話も弾むと思うので、見かけたらぜひ手に取って、お料理に挑戦してみてくださいね。
文:地域活動栄養士 長岡由里子さん