本文へ

たべる・たいせつ
お箸の持ち方・使い方

 日本食(和食)を食べるときに欠かせない「お箸」ですが、皆さんはちゃんと正しくお箸を持てていますか? 自己流で持っている方も多いですが、正しいお箸の持ち方は、親指・人差し指・中指で上の箸の筆頭(太いほうの先)から?あたりを持ち、薬指の第一関節あたりに下の箸をのせて、上の箸と下の箸の間隔をあけます。動かし方ですが、下の箸は動かさず、上の人差し指と中指だけを動かして、親指は支えるだけです。

 子どもたちに教える場合は、間違った持ち方をしていたら叱るのではなく、優しく声かけしたり、手を添えたりしてあげることが大切。叱ることで逆に食事に興味が持てなくなり、食べることを嫌がることにつながります。箸を使うことに興味を持たせるために、画用紙などにウサギや魚などの絵の輪郭を書き、その線の上にボタンや豆、お菓子のラムネなどを箸で並べていくといったような、遊びを取り入れた練習などもよいでしょう。

 また、箸をうまく使うには、正しい姿勢で座ることも大事。いすの背にしっかり体をつけて固定させ、体がグラグラしないようにすると、箸を持つ手もふらつきません。上手に箸を使うことで、微妙な指の使い方やちから加減が訓練でき、手先が器用にもなるので、子どもとコミュニケーションを持ちながら、焦らず繰り返しじっくり練習させましょう。

 箸のマナーや作法もご存じだと思いますが、例えば、ねぶり箸(箸を口でなめる)・刺し箸(料理に箸を突き刺す)・指し箸(箸で人を指す)・迷い箸(どれにしようかとあちこち料理の上で箸を動かす)・そら箸(いったん箸で取ったものを戻す)など、「嫌い箸」と言われるような箸の使い方はやめましょう。よく見かける「返し箸」(取り箸がない場合、自分の箸をひっくり返して反対の方で料理を取る)も、礼儀にかなったやり方に感じますが、実はマナー違反です。周囲に断りを入れてから、直箸で取りましょう。たかがお箸、されどお箸。気持ちよくおいしくいただくための日本の文化を大切にしたいですね。

ページトップへ