食べられるのに捨てられてしまう食品は年間約612万t。その半分は家庭から出るといわれています。そして主な処理方法である焼却は、温室効果ガスの発生原因になってしまいます。
実は調理段階で捨てられる部分も栄養価が高く、おいしいという場合が多いので、「一物全体食(食材を捨てることなく丸ごと食べる)」という観点からも工夫して食べてみませんか。特に野菜類は皮や茎、根菜なら葉まで食べることで、栄養を丸ごと取り入れることができます。
例えばキャベツの軸や芯は、葉に比べカルシウムやリン・マグネシウム・ビタミンCやUが多く含まれ、甘みも強い。薄切りやそぎ切りにして炒め物におすすめです。ブロッコリーの太い茎も同様の栄養があり、ゆでるとホクホクに。人参は出荷前の洗浄で、実はほとんどの皮が取れているので、丸ごと利用しましょう。しいたけの軸は細かく切って肉だねに、ピーマンは種もわたも食べられます。長芋は皮ごと切ってステーキや煮物にどうぞ。
まずは優しくて甘みのある万能だし汁、「ベジブロススープ」はいかが?
調理時間 約20分
材料(約1リットル分)
野菜の皮や切れ端 …両手に山盛り1杯分(300g程度) 人参・大根・玉ねぎなどの皮やヘタ ピーマン・パプリカの種やワタ トマト・とうもろこしの芯やヘタ セロリ・パセリの軸など
水 …1200ml 酒 …大さじ1+1/2
作り方
ワンポイント
香り付けにしょうがや長ねぎの青い部分を入れてもおいしいですよ♪
※冷蔵庫で3~4日保存可能
※製氷機で小分けし冷凍すると便利です
※スープやカレー・煮物の出汁など何にでも使えます
※濾した後の野菜(玉ねぎの皮を取り除く)を刻み、スープの具材やハンバーグ、餃子のたねに混ぜるなど再利用するとなおよいです