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季節のめぐみをただきます! たべるたいせつ 季節のめぐみをただきます! たべるたいせつ

ほんのり出汁の香る栗ご飯
料理写真

調理時間 約10分 1人分/405kcal 塩分 1.1g
※調理時間に浸水、炊飯時間は除く

材料(4人分)

米        …2合
むき栗(生)   …300g
(皮付きで4~500g位)
酒(または料理酒)…大さじ2
白だし      …大さじ2
ごま塩      …適量

作り方

  1. 米は洗って30分以上浸水させておく。
  2. 炊飯器の水は通常まで入れ、栗・酒・白だしを入れて炊飯する。
  3. 炊き上がったら栗が壊れないよう、ふんわり混ぜてから盛り付け、好みでごま塩をかける。

生栗のむき方

  • 40~50度のお湯に20分(水なら1時間)栗を浸ける。
  • 栗のお尻の部分を5~7mm程度切り落とす(もったいないですが、むきやすくなります)。
  • お尻の方から外皮をむいた後、包丁(またはピーラー)で渋皮をむき水に浸ける。
※栗をむくのが大変なら、冷凍の栗(甘みは少なくバラけやすい)や甘栗(こちらはちょっと甘い目で子ども向き・これはご飯が炊きあがってから蒸す時間に最後に入れる)を利用してもいいです。
重陽の節句のいわれ
長岡由里子さん長岡由里子さん

行政や地域で、フリーの栄養士として健康や食育などに携わる。車で全国一人旅しながら食べ歩くのが趣味の行動派。

9月9日は五節句の1つ「重陽の節句」。古来中国では、奇数は縁起がよい陽数、偶数は縁起の悪い陰数と言われ、陽数の最大値9が重なる9月9日を「重陽」と呼び、節句のひとつとしました。

この時期の菊は「仙境に咲く霊薬」として邪気を払い長寿の効能があると信じられており、重陽の節句は別名「菊の節句」とも呼ばれ、蒸した菊の花びらを冷酒に入れ、一晩置いて香りを移した「菊酒」を飲みます。また作物の収穫時期と重なるため、庶民の間では「栗の節句」として「栗ご飯」を食べて祝ったとされています。

さらに、「くんち(方言で九日・収穫を祝う秋祭り)になすを食べると中風(脳卒中等の後遺症)にならない」という言い伝えから、旧暦の重陽の節句に行われた祭り「長崎くんち」や「唐津くんち」が今も新暦の10月に行われ、なす料理をいただきます。医療技術がない時代には、いろんな行事を行い、人々の不老長寿や無病息災を祈ったのでしょう。

食用菊の利用法

  • 刺身の添えに付いていたらよく洗って花びらをむしり、刺身と一緒に生のまま食べてください。また、ほうれん草の和え物や白和えに混ぜるときれいです。
  • 少し酢を入れた熱湯で花びらをサッとゆで、甘酢に浸けておくと2週間ほど日持ちします。和え物やサラダに、また焼き肉のタレに混ぜてもおいしいです。
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