今回お話をうかがったのは、日本生活協同組合連合会 マーケティング部の菱谷 木綿子さんと安田 豊さん。おふたりとも現役のママ・パパで、常に生活者に寄り添ったコープ商品の開発に取り組んでおられます。
「当初、きらきらステップは日本生協連とコープデリ(関東周辺の生活協同組合連合会)との共同開発で始まりました。実際に子育て中の多くの組合員とその赤ちゃんにご協力いただいて、多種多様な意見をもとに作られた商品です」と安田さん。
そこでよく聞かれた声が、「レトルトの離乳食は多いけど、冷凍のものはほとんどない」ということ。冷凍かつ小分けになったポーションタイプの離乳食なら、買い置きできて好きな時に好きなだけ使うことが可能です。
「加えて、“素材型”であることも重要視しています。特に離乳食の初期段階ではお米や野菜をなめらかにすり潰す必要があります。でも、それはすごく大変な作業。あらかじめ素材をペースト状にした商品なら、手間が省けるのはもちろん、ほかの食材と一緒に混ぜてアレンジも可能です」と菱谷さんは話します。
それでは早速、生協が子育て世帯のために全力投球した「きらきらステップ」のこだわりを詳しく見ていきましょう。
「なるべく国産の原材料を使用して、味付けをシンプルにしています。加熱後そのまま食べる調理済みの商品の場合、乳児向けの食塩相当量は100g中200㎎未満、幼児向けは100g中300㎎未満という薄味の基準を設けています」と安田さん。
さらにはベテランの管理栄養士の監修を受け、月齢ごとに食べやすい大きさや食感などを細かくチェックしています。また、全商品を対象にアレルゲン検査を実施するほか、放射性物質検査も年2回実施しています。たとえば生後5カ月頃からおすすめしている国産野菜で作ったなめらかキューブ。上の写真はパッケージから出したところです。小分けのポーションタイプになっています。
きらきらステップは離乳食期(生後5カ月~1歳6カ月頃)のfor baby、幼児食期(1~3歳頃)のfor kidsの大きく2つに分かれます。特にfor babyでは、月齢ごとに細かく商品を配置しているのが特徴です。
「たとえば、離乳食を始める生後5カ月頃からの商品は、まったく味付けをしていません。お口の中に母乳やミルク以外のものが初めて入る段階ですから、素材そのものの味わいで、飲み込みやすい口あたりにしています」と菱谷さん。
そこでわざと葉を茂らせてトマトに直接日光が当たらないようにするなど、真夏には40度を超えるビニールハウスで生産農家のみなさんは試行錯誤を続けています。
また、生後7カ月頃からの商品にはホワイトソースやコンソメソースなどがあり、おかゆや豆腐にかけることで子どもが味の変化を楽しめるようにしています。一方、離乳食の完了期となる1歳6カ月頃からは、子どもが手づかみで食べられるハンバーグやナゲットなどをラインナップしています。
「きらきらステップ」はパッケージにもこだわりが満載です。まず、表面に大きく対象月齢が表示してあり、「for baby」は淡い黄緑色、「for kids」は濃い緑色で色分けがされています。また、下部にはアレルゲンや調理法がひと目でわかるアイコンを配置。裏面には具体的な調理例を表示して、初めてでも安心して使えるようにしています。
子育て1年生のママやパパ、共働きで忙しいママやパパの強い味方になれますように……。「きらきらステップ」にはそんな開発者の想いが込められています。
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