産直一株トマト
5月末~7月下旬までの期間限定。
1株から収穫される約8㎏相当のトマトを、《10週連続》もしくは《隔週》で熟した順にお届けします。
「そもそも産直一株トマトは『真っ赤に熟したおいしいトマトを食べたい』という組合員の声から生まれました。1980年代におおさかパルコープでスタートし、コープしがに導入されたのは1999年です」と教えてくれたのは、滋賀有機ネットワーク専務取締役の田井中年人さん。
通常、トマトはまだ青い2~4割程度の着色で収穫され、農協・市場・中卸を経てスーパーなどに並びます。そのため、真っ赤になる前に出荷して、なるべく日持ちさせるのがトマトの一般的な流通です。
そこで誕生したのが「産直一株トマト」という制度。トマトが旬を迎える5月末~7月下旬、事前に登録しておけば、毎週もしくは隔週でトマトが届くというものです。これだと、生産農家はあらかじめ注文数量を把握でき、赤く熟した順にトマトを収穫して組合員へ届けられます。
「産直一株トマトというネーミングから、個人が特定の株を所有するオーナー制だと思われる方もいます。でも、そうではないんです。一株から収穫できる約8㎏相当を、700gずつに分けて毎週もしくは隔週でお届けするのが産直一株トマトのしくみです」。
樹の上でギリギリまで熟度を増したトマトには、トマトを赤くする色素成分リコピンが豊富に含まれます。リコピンは体内で発生した活性酸素を除去する抗酸化作用に優れているので、健康意識の高い組合員にも好評です。
そんな産直一株トマトの栽培には、滋賀県内で独自に開発された少量土壌培地耕が採用されています。プランターに少量の土を入れ、培養液を循環させて育てる方法です。「一株あたり200cc程度の土しか使わないので、連作障害(同じ野菜を同じ畑で作り続けると土が痩せ、生育不良になる状態)が起きにくく、地面から隔離されたプランターの中だから、水分と肥料のコントロールがしやすいんです」と、大中トマト部会のみなさんは口を揃えます。
実はこの水分管理のしやすさも産直一株トマトのおいしさのひみつ。アンデス高原原産のトマトは過度な湿気と水分を嫌う作物。与える水分を限界まで抑えることで水っぽくなく、うま味をぎゅっと凝縮したトマトになるのです。
うま味が強く、栄養価に優れた産直一株トマトは好評で、昨年度は4,770件の登録がありました。しかし赤く熟したトマトを作ろうとする場合、「もし余っても日持ちしないから、ほかでは売れない」「天気や気温の変化で急に色づいたり、青いままの場合もある」など悩みもあります。
「加えて最近は異常気象でしょう? 夏場の日差しが強すぎて、トマトのヘタの周りが黄色っぽくなるんです。これは病気でも何でもない。人間でいえば日焼けと同じことなんです」。
そこでわざと葉を茂らせてトマトに直接日光が当たらないようにするなど、真夏には40度を超えるビニールハウスで生産農家のみなさんは試行錯誤を続けています。
「確かに苦労は絶えませんが、私たち自身も赤く熟したおいしいトマトを食べてほしい。その想いを叶えるのが産直一株トマトの制度だと思います」。そんな生産者の言葉が胸に響きます
赤い色素成分であるリコピン、β-カロテン、ビタミンC、ビタミンEなどの抗酸化作用のある成分が含まれています。リコピンは熱に強く、脂溶性なので油を使って加熱調理することで摂取効率が高まります。炒め物や煮込み料理だけでなく、和食とも相性がよいのでおでんやみそ汁などに入れて彩りよく仕上げるのもおすすめです。
4月4回 の注文書で登録を受け付けます。
毎週コース | 隔週コース | |
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お届け期間 | 5月3回 から10週連続 | 5月3回 または 5月4回 から隔週 |
お届け量 | 700g/回 | 700g/回 |
価格 | 429円(税込) | 462円(税込) |
※期間中の取り消しはできません。
※5月3回・7月4回は500gのお届けとなります。
※価格は予定価格です。4月4回のチラシでご確認ください。
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