産直特別栽培キウイフルーツ
430円(税込)
減農薬・減化学肥料で栽培された和歌山県産のキウイフルーツ。爽やかな酸味を持つヘイワードという品種です。
2月2回~4回で企画しています。コープしがマルシェをご覧ください。
「健康と美容のために」と意識して食べている人も多いキウイフルーツ。そのまま生で食べられるので、豊富に含んだビタミンCなど、加熱に弱い栄養素も逃さず丸ごと摂取できます。
国内で流通するキウイは約8割が外国産ですが、和歌山県紀の川市には、農薬と化学肥料を通常の半分以下にした産直特別栽培キウイフルーツを生産する紀ノ川農業協同組合があります。
温暖な気候と日当たりのよい傾斜地に恵まれた和歌山県は、全国でも指折りの果樹王国。日本一の生産量を誇るみかんや梅、柿などを筆頭に、実はキウイフルーツの栽培も盛んです。そこで紀ノ川農協キウイ部会の岡 豊章さんにお話を聞きました。ツル性植物のキウイフルーツが絡みつく柵には、実がすずなりになっています。「一番古い樹で45年前くらい。キウイフルーツの栽培は私の父の代から始めたんですよ」と岡さん。グレープフルーツの輸入自由化や柑橘類の豊作で、みかんの価格が大暴落した1970年代。みかんに代わる栽培品目を探そうと、全国に先駆けて和歌山県に導入されたのがキウイフルーツです。
「和歌山県内でも、この紀北地方がキウイフルーツの一大産地。とくに紀の川より山手の土壌が適しているといいますね」。
産地としてはニュージーランドが有名なキウイフルーツですが、そもそもの原産地は中国の揚子江流域。フカフカと柔らかい腐葉土のような土壌が耕作適地で、紀の川がもたらす肥沃な大地と、一年を通じて温暖で日照時間の長い和歌山県の気候も、太陽を好むキウイフルーツにはぴったりでした。
畑をよく見ると、キウイ棚のあちこちにクモの巣が張り巡らされています。「クモは、キウイの害虫となるカイガラムシなどの天敵なんです。うちの畑には天敵がいるから、農薬が要らないんですよ」。
商品名にある“特別栽培”とは、地域ごとに定めた一般的な農薬・化学肥料の使用量を5割以下に抑えた栽培方法のこと。でも岡さんの畑では農薬はおろか化学肥料もほとんど使用していません。自然界の営みの中で循環できる農業を追求しています。
「それから紀ノ川農協独自の取り組みとして、最近は樹上で7度まで糖度を上げて収穫することになりました。糖度検査でOKがでないと収穫できない仕組みです」。
このようにどこまでも“安全・安心”と“おいしさ”にこだわる紀ノ川農協。その姿勢の原点は、設立された背景にありました。
「1970年代頃は、味より見た目重視で農薬や化学肥料に頼った栽培でした。しかし、夢を抱いて就農した若者たちは『これではダメだ』とうすうす気づいていたのです」と話すのは、紀ノ川農協 専務理事の松本和広さん。そこで見出した一つの活路が、食味と安全性に配慮した農産物を、直接消費者に販売する“産直”という手法。生産者が自ら住宅街を巡って売り歩いていたところ、ならコープ(当時は奈良市民生活協同組合)との出会いを機に1976年に那賀町農民組合(那賀町が4つの町と合併し2005年紀の川市が誕生)を結成。さらには生協の急成長に伴って1983年、16名で販売に特化した紀ノ川農業協同組合を設立しました。
700名もの組合員を抱える大所帯になった今も、安全とおいしさにこだわり、キウイフルーツだけでなく、柿や柑橘、トマトやピーマンなどの特別栽培に取り組んでいます。
甘みと酸味のバランスがよく、爽やかな香りが特徴のキウイフルーツは、ビタミンCの含有量が果物の中でトップクラスに多く、ほかにもカリウムや食物繊維などが含まれています。またたんぱく質分解酵素が含まれるので、お肉と一緒に漬けるとお肉を柔らかくする効果があります。色が変わらずに追熟するので食べ頃を逃さないようにしてください。
国産のキウイが市場に出回るのは1~3月頃。サイズとしては33~36玉サイズとよばれる中玉がおすすめです。大きいものだと少し糖分が低くなる傾向があります。ちょうど耳たぶくらいの柔らかさになったら食べ頃のサイン。エメラルドグリーンの果肉が美しいヘイワードは爽やかな酸味と甘みのバランスが絶妙で、そのまま食べるのはもちろん、サラダに入れてもおいしいですよ。
4月号の「だから、おすすめ。」では「一株トマト」を紹介します。
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