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コープしがのレコメンド! コープしがのレコメンド!

湖西生まれの個性派!
搾りたての旨口生酒

不老泉ゆりかご水田米のお酒

不老泉ゆりかご水田米のお酒(720ml)
1,980円(税込)

農薬・化学肥料を通常の半分以下で育てたコシヒカリの旨みが際立つ搾りたての生原酒です。
2月3回から企画しています。「コープしがマルシェ」をご覧ください。

新年のお祝い気分を盛り上げる新酒の季節。今年はちょっと特別な滋賀のお酒で乾杯してみませんか?

びわ湖の魚が産卵に訪れる「魚のゆりかご水田」で元気に育ったコシヒカリ。酒米ではなく一般米のコシヒカリを使用して、米のうま味を全面に打ち出したお酒造りにチャレンジする上原酒造株式会社を訪ねました。



水に恵まれた新旭町で160余年

軟水の湧き水そのまま飲んでもおいしい軟水の湧き水

「昔からよい水が湧くところに銘酒ありといいますが、うちの敷地に湧いているのは安曇川あどがわの伏流水。そのまま汲んで持ち帰るお客さんもいらっしゃいます」と話すのは、上原酒造6代目の上原うえはらいさおさん。

びわ湖に注ぐ河川の中で最も水量豊富な安曇川の下流域。その一帯に広がる高島市新旭町には、清らかな湧き水がこんこんと流れ出る水路が町中に張り巡らされています。「上原酒造はこの地で1862年に創業しました。今でこそ昔ながらの製法に戻しましたが、一時期は大手の下請けとして機械に頼る大量生産がメインの時代もありました」。

転機となったのは、1990年代。お酒のディスカウントストアが次々に出現し、酒類の安売り合戦が横行する中、バブル経済の崩壊で一気に売り上げが落ちたのです。

「私たちは価格競争には勝てない。生き残るには独自色のあるお酒造りしかないと。だから昔のやり方に逆戻りしたわけです」



独自色を貫く昔ながらの製法

木槽天秤しぼりの写真全国でわずか7蔵しか採用していないという「木槽天秤しぼり」

上原酒造の強みの一つが、古くから蔵に住み着く酵母。現在では日本醸造協会が頒布する清酒酵母を使う蔵がほとんどですが、上原酒造ではアルコール発酵を促す酵母から“独自色”にこだわります。

「うちに住み着く酵母は香りがちょっと控えめで、味がしっかり出る酵母です。特徴は味わいの良さですね」と上原さん。

さらには全国的にも珍しい「木槽きぶね天秤てんびんしぼり」という技法でお酒を圧搾あっさくしています。これはかたくて丈夫な天秤棒の片側におもりをぶら下げ、テコの原理でお酒をじわじわ搾り取るというもの。圧搾機なら半日~1日で済む工程ですが、木槽天秤しぼりの場合はおよそ3日間もかかります。

「このやり方のメリットは、機械に比べて搾り切れないところです」。 おや?? どういうことでしょう。本来なら最後の一滴まできちんと搾れた方がよいような気もしますが……。

「ぎゅーっと搾って最後に出てくるところには、すごくストレスがかかっています。だから雑味や苦味、えぐみが出てくるんですね。最後まで搾り切れないからこそ、お酒の味が柔らかくなるんです」。

「いかに効率的にするか」にとらわれず、徹底的に独自の味わいを追求するのが上原酒造の姿勢です。



酒米とはひと味違う、うま味の強さ

軒下に吊るされる杉玉の写真軒下に吊るす杉玉は新酒ができた合図

そんな上原酒造に県の方から「魚のゆりかご水田米でお酒を造ってくれないか」と提案があったのは一昨年のこと。当初は魚のゆりかご水田米を知らずにいた上原さんですが、同じ高島市内のマキノ町で作付けしていると聞いて引き受けることにしました。

「マキノ町の農家さんが育てているのはコシヒカリ。酒米ではない一般米ですが、お酒をちゃんと造れます。要はお米の質の問題。粒の大きな酒米の方が扱いやすいということです」。

去年デビューしたばかりの「ゆりかご水田米のお酒」は、コシヒカリの甘みの奥にうま味が広がり、さらに口当たりのよさが特徴です。

「今年はもっとインパクトが強く、飲みごたえのあるお酒にしたい」と意気込む上原さん。コープしがでの取り扱いは数量限定となりますが、ぜひご期待くださいね。



日本酒の栄養

米を原料とする日本酒にはアミノ酸が含まれており、コクやうま味の素となっています。
適度なアルコールは心身をリラックスさせてくれたり、血液の流れがよくなって体が温まる効果が期待できます。性別や体質などによって個人差がありますが1日1合(180ml)が適量とされていますので、1回に飲む量や飲み過ぎに注意しましょう。

わたしの推しポイント!いろいろ


あれこれ話

滋賀県が推進する『魚のゆりかご水田』ってなに?

魚のゆりかご水田の写真魚のゆりかご水田

田んぼの排水路に魚道を設けることで、フナやコイ、ナマズといったびわ湖の魚が自由に行き来できるようにした水田のこと。田んぼはびわ湖よりも水温がやや高く、稚魚のエサとなるプランクトンが豊富にあるため、魚の産卵・生育にとても適した場所だといえます。また、魚のゆりかご水田では「生きものにも人にもやさしい安心安全な米作り」をめざして、農薬や化学肥料の使用量を通常の半分以下にしています。生産者の「昔懐かしい、魚が上る光景を取り戻したい」「環境にこだわったお米を食べてほしい」という思いが込められています。


上原さんに聞きました
『オススメの酒肴』はこれ!

6代目上原さん6代目上原さん

「不老泉ゆりかご水田米のお酒」には、淡白な料理よりもしっかりと濃厚な味わいの肉料理が向いています。たとえば和食でも味噌やしょう油をしっかり利かせた一品がおすすめですね。ちなみに私が好きなお酒のアテは湖魚の佃煮です(笑)。



《予告》 3月号のレコメンドは
産直こめ育ちさくらたまご」

次回 「産直こめ育ちさくらたまご」 産直こめ育ちさくらたまご

3月号の「コープしがのレコメンド!」では、「産直こめ育ちさくらたまご」を紹介します。
みなさんのおすすめの食べ方を教えてください!

⇒ 「産直こめ育ちさくらたまご」のおすすめの食べ方 投稿はこちら
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