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氷温甘塩さば切身

鮮度を保ち、うま味を引き出す氷温づくり鮮度を保ち、うま味を引き出す氷温づくり

年間通じて脂乗りがよく
クセのない北欧産を使用

氷温甘塩さば切身

1人分(1切)ずつ氷温冷凍された、深いうま味の塩さば。新鮮でくさみがなく、深い味わいが特徴的で、長年組合員に愛されるロングセラー商品です。

数あるコープしがの人気商品の中でも、ロングセラーとなっている氷温甘塩さば切身。宅配水産部門第2位の人気商品で、年間約115,000点の利用があります。特徴的なのが、その深いうま味と鮮度。気になる製造方法やこだわりについて、製造する株式会社ダイマツに教えていただきました。

(株)ダイマツの本社と工場があるのは、日本海に面した鳥取県米子市。1958年の創業時から、「食べ物づくりは命づくり」と、合成添加物に頼らない食品づくりを目指しています。

昔ながらの氷温づくりで
うま味成分がアップ

原料となるさばは、脂の乗ったノルウェー産。「質の高さと漁獲量が安定しているという点を重視すると、両方をクリアしているのがノルウェー産。加えて北極圏に近く寒い地域なので、脂の乗りがよくクセのない風味が魅力です」と同社商品開発部の赤井良太さん。

氷温甘塩さば切身の一番の特徴である“うま味”のわけは、「冷凍」ではなく「氷温」製法であること。「0度以下?氷結点(ものが凍る温度)までの温度帯を『氷温』と言い、この温度帯で凍らせずに熟成させると、魚が『凍らないぞ』と不溶液アミノ酸や糖を増加させ、うま味成分がアップするのです。日本では魚の干物や日本酒、味噌、漬物造りに用いられる『寒造り』や『寒干し』と呼ばれる伝統的な製法ですが、科学的に『氷温』が発見されたのは1970年代。そこから冬だけでなく、一年中寒造りのおいしさをご提供できる技術の研究を始め、『氷温づくり』が誕生しました」。

また、氷温づくりで加工するメリットはうま味成分の増加だけではありません。「氷温帯は、有害な微生物や細菌が活動しにくい温度帯となっています。要するに、素材の鮮度を落とさずに加工できるということ。自然の摂理によって、『高鮮度保持効果』と、『熟成効果』という相反する効果を同時に実現できることが氷温づくりの最も優れた特徴なのです」。

こだわりの製法で
さらにおいしさを追究

加工を行うのは、鳥取県にある本社工場です。ノルウェーで水揚げされたさばは、すぐに現地で冷凍して搬入し、まずは工場でじっくりと氷温解凍。そして3枚におろし、内臓などを除去して切身にしたら塩水に漬け込み、その後ひと晩かけて氷温熟成に。手間ひまかけることにより、魚のうま味成分が増加し、本来のおいしさを引き出します。

「塩の濃度は、仕上がった時に1~1.5%になるよう設定しています。個人的には塩焼きにして食べるのが一番好きですが、薄味なので味噌煮やみぞれ煮などの煮物もおすすめです」と赤井さん。

「さば特有のくさみがない、とよくお声をいただきます。原料であるさばの脂質や鮮度、製造方法にもこだわったからこそだと思っています」。多くの組合員に長年愛されている氷温甘塩さば切身、ぜひお試しください。


海と船

ノルウェー政府などによる環境保護、資源保護政策によって、美しい自然が保たれた海で育ったノルウェー産のさばを厳選して輸入します

脂の乗ったさば

丸々と肥え、脂の乗ったさばは現地で即冷凍

昔ながらの技法

先人の知恵から生まれた昔ながらの技法です

国内で丁寧に処理

国内で丁寧に処理します

赤井良太さん

(株)ダイマツ・商品開発部の赤井良太さん



さばの栄養さばの栄養

■たっぷりのった脂は不飽和脂肪酸
コレステロールや中性脂肪を減少させる効果が期待できるDHAや、血液をサラサラにする働きが期待できるEPAなどが不飽和脂肪酸で、体内で合成できないので外から摂取する必要がある栄養素です。酸化しやすい脂なのでビタミンCやビタミンEが多く含まれる緑黄色野菜と一緒に食べるのがおすすめです。

■くさみを抑えてもっとおいしく!
しょうがやにんにく、ねぎなどの香味野菜や、カレーなどの香辛料を使う方法が一般的ですが、生ぐさいにおいの成分はアルカリ性。酢やレモン汁などと組み合わせることで、くさみを抑えることができます。鮮度が落ちるとくさみが強くなりますので、早めに使い切るのもポイントです。


株式会社ダイマツさんに聞きました! 
「解凍せずに、そのまま調理できるの?」

「冷凍の魚は解凍の手間が必要だから利用しにくい」という方も多いかもしれませんが、氷温甘塩さばを愛用する組合員からは、「冷凍状態のまま、魚焼きグリルで焼いている」という声が多数寄せられました。そこで、株式会社ダイマツの西田さんに聞きました!

■冷凍のまま調理が可能です

(株)ダイマツ 西田さん (株)ダイマツ 西田さん

冷凍のままでも調理可能ですが、火加減にご注意くださいと表記しています。その場合は、グリルの弱火で片面を約10分ずつ、両面を焼いてください。

組合員の声
ちょうどいい塩加減でさばの味が活きています。冷凍室から出してフライパンで調理するととてもおいしい焼きさばのでき上がりです。先日2歳の孫に初めて食べさせたらとてもおいしかったらしく、パクパクと食べ「もっと」と催促するので驚きました。



「氷温甘塩さば切身」を使ったレシピ

さばサンド

トルコや北欧でも定番の手軽なサンドイッチ

料理写真

調理時間 約20分
1人分/531 kcal 塩分 3.0g

材料(2人分)

塩さば切身     …2切
大根        …150g
人参        …30g
リーフレタス    …2枚
ベーグル      …2個
塩         …少々
マヨネーズ・スイートチリソース
          …各適量
A)酢       …大さじ2
  砂糖      …大さじ1
  白だし     …小さじ1

作り方

  1. 大根、人参はせん切りにして塩をふり、約5分おいて水けをしぼる。混ぜ合わせたを加え、味をなじませる。
  2. さばは骨を除き、フライパンでこんがり焼く。
  3. ベーグルはトースターで軽く温めて横半分に切る。内側にマヨネーズをぬってリーフレタス、①、②を順にのせ、お好みでスイートチリソースをかけていただく。

さばのケチャップ煮

子ども喜ぶトマト風味

料理写真

調理時間 約20分
1人分/308 kcal 塩分 2.5g

材料(2人分)

塩さば切身     …2切
小麦粉・油     …各適量
A)しょうがのすりおろし…1/2片分
  トマトケチャップ  …大さじ2
  しょうゆ・酒    …各大さじ1
  砂糖・みりん    …各大さじ1/2
  水         …1/4カップ

作り方

  1. さばは骨を除き、食べやすい大きさに切る。ペーパータオルで水けをとり、小麦粉をまぶす。
  2. フライパンに多めの油を熱し、①を揚げ焼きにする。両面に焼き色がついたら取り出す。
  3. フライパンをサッと拭き、を入れて火にかける。沸騰したら②を戻し入れ、とろみがつくまで煮からめる。

さばのマリネ

彩りも鮮やかな一品

料理写真

調理時間 約20分
1人分/373 kcal 塩分 1.3g

材料(2人分)

塩さば切身     …2切
パプリカ(赤・黄) …各30g
紫玉ねぎ・レモン  …各1/8個
小麦粉・油・イタリアンパセリ
          …各適量
A)オリーブ油    …大さじ2
  レモン汁・りんご酢・砂糖
           …各大さじ1
  塩        …少々

作り方

  1. パプリカは細切り、紫玉ねぎは薄切り、レモンはいちょう切りにする。混ぜ合わせたに漬ける。
  2. さばは骨を除き、食べやすい大きさに切る。ペーパータオルで水けをとり、小麦粉をまぶす。
  3. フライパンに多めの油を熱し、②を揚げ焼きにする。①に加えて混ぜ合わせ、味をなじませる。
  4. 器に盛って、刻んだイタリアンパセリを散らす。

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