近畿の生協で、毎月50万パックもの利用がある北海道の小粒納豆。製造会社である株式会社豆紀(まめき。以降、豆紀)は、和歌山県和歌山市に本社と工場を構える、納豆製造販売専門会社です。企画開発や品質保証業務を担う荒牧和弘さんと、営業の川崎祐一郎さんにお話をうかがいました。
北海道の小粒納豆は、生協のためだけに開発されたこだわりの商品。原料となる大豆は糖分が多く、納豆に最適といわれている国産の「スズマル大豆」を使用しています。スズマル大豆は、国内全体での生産量が少ないのですが、この納豆の原料はさらに、北海道・JA北いぶきの生産者約100戸が栽培するスズマル大豆に限定しています。そのことで生産者の顔が見え、栽培方法や生産者の把握ができ、より安全で安心な納豆をお届けできるのです。
「上質な大豆で納豆を作れるのは、農家の方々の様々な努力のおかげです。例えば、2月には生産者全員が集まって学習会をし、あわせて栽培方法について確認します。苗がある程度の大きさになる7月中旬以降は、厳しい暑さの中、農家の方々が人の手で雑草を取り除いておられます」(荒牧さん)。
上質な大豆のために努力を惜しまない農家の方々ですが、栽培中は大豆生産組合の中でも見識のある役員さんが圃場を巡回点検することで、圃場を常によい状態に保っているそうです。
収穫の時期は毎年10月下旬。晴天が続いた時期を見はからい、4~5日の短期間にコンバインで一気に行います。コンバインを使った収穫は大豆の表面を傷つけ、汚してしまうことがありましたが、JA北いぶきが各地を視察して、現在はコンバインの操作技術を向上させ、またお米のモミガラをクッションのように使う技術を取り入れるなど改善をはかりました。
収穫された大豆は、JA北いぶきで色彩選別機を含む数種類の選別機にかけられ、色と形の悪いものが省かれます。次に、旭川の穀物流通会社でも数種類の選別機で選別され、ようやく豆紀に届いた大豆を、さらに数種類の選別機によって選別し、最終的に残った大豆だけを納豆に加工しています。
一般的な製法に比べ、豆紀では蒸す工程は低圧で、発酵過程では長時間かけて低温で丁寧に製造します。「これは納豆の名産地・水戸で有名だった納豆メーカーさん伝統の製法を引き継いだもの。納豆のうま味のもとであるアミノ酸がたくさん増えるんですよ」(川﨑さん)。そのため大豆本来の味を残しつつ、うま味のある納豆へと仕上がるのだそうです。 「組合員の皆さんの声が、我々や農家の方々の励み。ぜひご利用ください!」(荒牧さん)
■大豆の栄養+発酵パワーで栄養満点!
古来より日本で食べられている納豆は大豆を納豆菌によって発酵させて作る発酵食品です。納豆のねばねばに含まれるナットウキナーゼは、血液をサラサラにし、血栓を予防する効果があるといわれています。
■一緒に食べてパワーアップ!
定番のねぎは疲労回復、卵は納豆には少ないビタミンAが含まれます。また、発酵食品のキムチは相乗効果により腸内環境を整えるのに効果的な組み合わせです。
■1日1パック
朝食に食べれば代謝アップ、夕食に食べれば美肌をサポート、1日1パックで十分栄養効果は期待できます。
※特定のお薬を服用している方や過剰摂取には弊害がありますので、かかりつけの医療機関で相談して食べるようにしてください。
調理時間 約20分
1人分/437kcal 塩分 3.0g
材料(2人分)
納豆 …1パック シーフードミックス …80g にら …1/2束 白菜キムチ …50g ごま油 …大さじ2
A)溶き卵 …1個分
小麦粉 …60g
片栗粉 …20g
鶏がらスープの素…小さじ1
水 …1/4カップ
B)しょうゆ …大さじ1
酢・ごま油・
炒り白ごま …各小さじ2
作り方
調理時間 約10分
1人分/95kcal 塩分 2.6g
材料(2人分)
納豆 …1パック 生もずく …50g 油揚げ …1/4枚 だし汁 …2カップ みそ …大さじ2 青ねぎ(小口切)…適量
作り方
調理時間 約15分
1人分/282kcal 塩分 1.2g
材料(2人分)
納豆 …1パック 豚ミンチ …100g 人参 …1/4本 生しいたけ …1枚 しょうが …1片 溶き卵 …1個分 油 …大さじ1
A)しょうゆ・みりん
…各大さじ1/2
納豆のたれ …1袋
青ねぎ(小口切)…適量
作り方