コープしがが誕生した1993年、これまでの小規模なミートセンターからより多くの組合員の食を支える食肉加工場として誕生。精肉のパック商品や半加工食品を製造しています。
株式会社シガフードプロダクツは、滋賀県内4生協の合併に伴い、組合員に「安全・安心のおいしいお肉を供給する」ことを目的に、消費者(生協)と生産者組織(平田牧場・県内農協など)が出資して設立されたコープしがのグループ会社です。翌年には甲賀市甲南町に現在の工場が建設され、今ではコープしがの宅配用の牛肉、豚肉の多くを一括してパック包装しています(※1)。
「宅配用のお肉は、店舗と違って実際に目で見て買うことができません。だからこそ手元に届いて期待外れにならないよう、衛生管理はもちろんのこと、余分な脂身を適度に取り除き、さらには金属検出器やX線、目視によって念入りに骨や石、金属片などの異物の混入を防いでいます」と、シガフードプロダクツの藤原健二さんは言います。
現在は、黒毛和種の「近江牛」と「産直鳥取みんなのつながり和牛」、黒毛和種とホルスタイン種を交配させた「産直コープこだわり牛」、ホルスタイン種を飼料米配合のエサで育てた「産直鳥取こめ育ち牛」の他、黒豚を掛け合わせた「産直平田牧場 三元米うまみ豚」、3つの品種を交配させた「産直平田牧場 三元豚」、パン粉を配合した(※2)厳選飼料で肥育する「産直コープ豚」などを主に取り扱っています。
では、さっそく工場の中へ。各地の生産者から仕入れた原料肉の塊は、人の手によって余分な脂身やスジ、骨などが丁寧に除去されます。この工程を「整形」とよびますが、見惚れるような職人技で動きにムダがありません。続いてはスライスの作業。とくに主力で稼働する豚肉・冷凍肉用のスライサーは、肉の塊を投入するだけで断面の美しいスライスがミリ単位の均等な厚みであっという間に出てきます。
「この機械がうちでは一番の稼ぎ頭なんですよ(笑)」と、工場長の松井祥さん。替刃だけでなんと1枚30万円もするそうで、定期的に研磨して鋭い切れ味を維持しています。
そして、スライスされた肉は重量をきちんと計量し、いよいよパック包装へ。冷蔵の牛肉を中心に酸素と窒素の混合ガスを充填し、製造日を含めて5日間の消費期限を実現した「新鮮パック」、冷蔵の豚肉を中心に厚手のフィルムで密封し、お肉の品質の劣化を防ぐ「真空パック」、見栄えのよい盛り付けを追求した「トレーパック」の3種類のパッケージをメインに使用しています。
「実はこんな商品もあるんです」と藤原さんが教えてくれたのは、産直鳥取みんなのつながり和牛を使ったコロッケ。和牛のミンチをマッシュポテトで包んだ二層構造で、お肉の旨みをぎゅっと閉じ込めてあります。ほかにも、新登場で多くの注文があった「国産豚モモミニステーキ(のり塩&ガーリック味)」など、ユニークかつ簡単に調理できる下味付き・タレ付き商品が人気です。
スライスした肉のパックだけでなく、おいしい肉を知り尽くすシガフードプロダクツならではの商品は、今後も続々と新商品が発売される予定です。
最後にコープしがの組合員に、「これだけはぜひ知っておいてほしい」ということもたずねてみました。
「弊社で扱うトレーパックのほぼすべてがエコトレーです。エコトレーとは回収したトレーを再生原料として使用したもので、CO2削減効果(30%低減)があります。しかし、使用済みトレーの回収率は3割程度と決して高くないのが現状です。みなさんの意識を少し変えるだけで、もっと地球にやさしい包装資材に替えることもできるのです」。
透明ではない発泡スチロール製のトレーは、ゴミ箱に捨てずにコープのお店の回収ボックスへ(※3)。ただそれだけで、よりよい食の未来を創る小さな手助けになるのです。
コープしが設立30周年、おめでとうございます。
私たちは、見て購入できない宅配商品だからこそ、脂身の除去に関しては当社基準を常に順守し、異物の混入や包装不良が出ないように検品強化に努めて日々生産を行っております。
これからも食の安全・安心を大切に、一人ひとりのくらしに役立つ、手に取って喜んでいただける商品を提供し、コープしが組合員のみなさんと共に、笑顔あふれるくらしを創造していきたいと考えています。
3月1回(2月19日から配布)にご利用感謝企画として特別チラシが配布されます。お買い得価格のお肉が目白押しです!
商品案内書「コープしがマルシェ」の裏表紙は必ず毎週チェックを! イチ押しのお肉がいつもよりお安くなっていることも……。