取り扱い品目:じゃがいも・玉ねぎ・人参・ミニトマト・トマト・冬瓜他
所在地:長崎県南島原市
視察日:2024年9月19日(木)~9月20日(金)
産地紹介
供給センター長崎は、「祖先から受け継いだ土地を守り、消費者に喜ばれる安全な農作物を作ること」を理念に1993年に設立されました。海と山に囲まれた自然豊かな島原半島の最南端、雲仙や平成新山を中心とした、平地から標高約200mに位置し、この地域ならではの段々に石積みされた圃場が連なっています。温暖な気候と適度な降雨量、日照時間にも恵まれた土地で、農作物には最適な条件が揃っています。
土づくりでは、地域で発生する鶏糞などの資源を活用して自ら堆肥生産に取り組んでいます。組織内で統一した有機質肥料を使用し、有機栽培や減農薬、減化学肥料栽培による安定した品質の農産物を生産しています。
また、稲刈りやじゃがいもなどの収穫体験や収穫祭への招待など地域や消費者との交流も大切にしています。
商品の特徴
- じゃがいもは、春と秋の2期作で栽培しています。主な品種として春は、ねっとりしてほんのり甘みのある「西豊」。風味よく火の通りが良いので粉ふき芋やポテトサラダがおすすめです。秋は、やや粉質でホクホクと食味がよい「出島」。じゃがバターやだんご汁、肉じゃがなど煮物料理がおすすめです。
- 2月頃~3月初旬までの新玉ねぎは辛味が少なく、水分も多いため、サラダに向いています。
生産者のコメント
「消費者に生産者のことを理解してもらおう。地域農業を守るためには、消費者の力も借りよう」と、生協との話し合いが組合の始まりで、コープしがとは前身4生協のうちの一つ、大津生協の時代から40年以上の繋がりがあります。天候不良や自然災害、燃料や資材、肥料の価格高騰など、安定生産や経営に課題はありますが、これからも「安全・安心、おいしい農産物を」という組合員の声にしっかり向き合っていきます。
また、今まで廃棄していた野菜や果物の規格外商品や加工品などの商品開発、石積みの段々畑での作業の見直しなどの効率化も検討しています。
生産者の高齢化が進み、後継者不足ではありますが、20~40代の「がまだす(頑張る)」若者が、美味しい農産物を届けようと奮起しています。
「おいしかった」「また利用したい」と言う声に今までの苦労が報われ、「作ってよかった」と喜び、感謝しています。
地域と環境、農業を守り続け、丹精込めた農産物を多くの組合員に届けたいという意気込みでこれからも頑張って農業を続けていきます。
参加理事のコメント
- 生産者の皆さんはとてもフレンドリーで協力して農業に取り組んでおられることや土づくりや栽培においてこだわり持ち、愛情を込めて良質な作物を育てていることがわかりました。
- じゃがいもの植え付け体験では、暑い中での作業で生産者さんのご苦労や大変さを知る機会になり、改めて感謝しました。
- 組合員との交流を深め、農産物を知ってもらい、1人でも私たちのファンを作っていきたいとの声に共感しました。
- コープしがの商品大交流会に期待しておられます。たくさんの組合員と交流できるこの機会を大切に生かしていただけたらと思います。
- 気象の変化や物価上昇、後継者不足など様々な困難を乗り越えて安全・安心な生産を持続していただくための原動力は、私たち組合員の支持と感謝の気持ちを伝えていくことだと改めて感じることができました。