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マルイ農協グループ


取り扱い品目:南国元気鶏

所在地:鹿児島県 
視察日:2023年8月31日(木)~9月1日(金)

産地紹介

マルイ農協グループは、1939年に8名の養鶏農家によって設立された西出水養鶏組合からスタートしました。当時はひなから育て、飼料も自家製、卵も毎日自らの手で集め、洗卵、計量、梱包の作業を経て商品として出荷されていました。1957年に養鶏農業組合、1984年にマルイ農業協同組合と名称変更し、現在に至ります。養鶏組合としてひなの生産や飼料製造、鶏卵・鶏肉の生産から販売、物流、さらに有機肥料の製造・販売と、養鶏に関する全ての分野を担っています。「安全・安心」な商品を責任をもって食卓へお届けするという想いで事業を進めておられます。

  • コープしがと2021年より「産直産地」としてお取引をスタートし、たくさんの商品をご提案いただいています。

様々な取り組み

【マルイ農協の生産組合員】
  • 南国元気鶏は、全て鹿児島県出水市のマルイ農協の生産者が育てています。ひなから出荷までの全飼育期間において抗生物質や合成抗菌剤を添加しない飼料で育てた若鶏のことで「特別飼育鶏」に区分されます。(※ひなの段階でのワクチン接種は実施)
  • 卵からかえったひなは、生産者の鶏舎で環境に配慮し、約46日間大切に育てられます。病気の伝染を防ぐとともに、鶏舎の衛生管理を徹底するため、オールイン・オールアウトを実施しています。
    ※オールイン・オールアウト・・・ひなを一斉に鶏舎に入れ、成長後の鶏も一斉に出荷、その後鶏舎を適切な空舎期間を設けて徹底した清掃や洗浄、消毒、乾燥を行う一連の工程。
【野田工場】
  • 衛生管理が行き届いた工場ではヘッドプーラーなどの専門の機械を使ったり、手作業で骨を除去したりと丁寧に処理加工されています。また鶏の体温に近い温度で加工することで肉質を軟らかく保つ工程の「湯漬け」など、美味しい商品づくりのための様々な工夫をされています。
【出水GPセンター】
  • 卵を受入れ、洗卵・選別・包装をする出水GPセンターは品質向上と作業効率化を目指し、最新設備と最新システムを導入しました。サッカーコート2面ほどの広さの工場で約6人がほぼ自動で温度や品質を管理し、洗卵、選別、パック詰めを効率よく行っています。人の手を加えないことで異物の混入や、品質の劣化を防ぐなど工夫をされています。

生産者のコメント

農作物と同様に養鶏においても天候は大きく影響します。体温調節が苦手なひなは、ストレスを感じるとすぐ衰弱したり、病気にかかってしまいます。飼育期間は休むことなく、抗生物質や合成抗菌剤を添加しない飼料を与える、こまめな鶏舎の温度調節や天候への対策を行うなど食事や環境面を工夫することで元気な若鶏に育てています。
大変なことはたくさんありますが、これからも美味しい鶏肉や卵、加工品を食べていただきたいという思いで頑張っています。


参加理事のコメント
  • 鶏肉処理工場では、鶏の命を頂いていた事をあらためて思い出しました。
  • 採卵のための鶏は、ひなが孵化した段階で雄は殺処分されるとお聞きしました。採算が合わないため、やむを得ないことかと思いますが、改善方法があればと思いました。
  • 鶏は暑さに弱く夏場は水のトラブルに注意しているとの事、鳥インフルエンザにも気をつけなければいけないなど衛生管理が大変だと感じました。
  • 鹿児島県出水市は、自然豊かな土地で川も海も近く水がとても綺麗です。山の上の鶏舎や、処理場、加工工場をまわり、この環境だからこそ美味しい鶏肉になるのだと実感しました。
  • マルイ農協の方々は、皆さん自信をもって働いていて、どこに行っても、衛生管理がしっかりしていて安全安心、こだわりを沢山知る事ができました。
  • 飼料の加工スピード、鶏肉の処理加工スピード、一貫して行っているから新鮮で美味しいことがわかりました。

養鶏農家さんの鶏舎説明
マルイ農協さんとの集合写真

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