滋賀有機ネットワークは、食の安全、健康のための農業、環境保全型農業を目指す農業者のネットワーク組織として1994年に設立されました。
滋賀県内のJAグリーン近江の大中の湖産直連合・安土産直部会、JA栗東市の栗東有機栽培グループの3つの生産者グループが協力し栽培技術の向上、産直流通の拡大と安全な農産物の安定供給を目指しています。
JAグリーン近江の大中の湖トマト生産部会は、滋賀県近江八幡市大中地域の琵琶湖の内湖を干拓した農業地帯で生産しています。生産者4軒で約16,000本、栽培面積2,400坪でトマトの栽培をおこなっています。
旬の季節に合わせて、5月中旬~7月中旬には真っ赤に熟した一株トマトを、毎週・隔週企画で約8週間お届けしています。品種は、病気(葉カビ等)に強い桃太郎系です。
市場のトマトは青いうちに収穫され、流通段階で赤くなったものが店頭に並んでいますが、産直一株トマトは、赤く熟した状態で収穫されたものが組合員さんの元へ届いています。県内で生産したトマトを県内の組合員にお届けする産直一株トマトだからこそ、熟成した新鮮でおいしいトマトをお届けできています。トマトの収穫は、基本的にお届け日前々日夕方から前日の朝にかけて行っているため、獲りたてで新鮮です。
産直一株トマトは、熟してから収穫しているので、新鮮でおいしいのですが、熟すまで待つと割れたり、流通段階で痛むリスクも上がります。温度が上がると割れも多くなるため、裏を向けて割れが見えないものを出荷しています。ですが、その基準にすると数が確保できなくなるため「割れがでています」とお知らせをさせていただくことがあります。割れがあっても味には変化はないのですが、私たちは、味は美味しく、見た目もきれいなトマトをお届けしようと日々奮闘していますので、お届けしたトマトひとつひとつを味わっていただきたいです。
ちなみにトマトは、収穫初めの5月や11月が一番おいしくておすすめなので、味の違いも楽しんでください。
ガラス天井が昨年の台風で割れる被害にも遭ったり、暑さで病気になったり不作になったり…。何十年とトマトを栽培していても、同じようにはいかず、毎年1年目のように感じるとお聞きしました。
今回参加させてもらったことで、「一緒にトマトを育てている」という気持ちを感じることができるのではないか、と思いました。毎週届けられるトマトの美味しさや大きさなどの違いを旬の変化だと楽しみ、ヘタの部分が黄色くなっていたら、「今年の夏は暑くて、トマトも大変だったのね。」と愛着を持って見ることができそうです。
真っ赤に熟した安心安全なトマトがほしいという組合員の声から生まれたトマトを、大事にし、生産者さんの苦労を学び、組合員で応援していきたいと思います。