常陸野産直センターの生産エリアは、石岡市、土浦市、霞ヶ浦市、小美玉市、茨城町の生産者84名。平均年齢67歳の組合員が、顔の見える産直、消費者との交流を大切にしながら、比較的温暖な気候の中で、露地栽培野菜を中心に、キノコ類、果樹、米を栽培しています。前年度の出荷数量No.1は、れんこん56トンです。
れんこんは一年に一作であり、「2月と3月の基肥・代掻きの作業に始まり、4月の植え付け、早生は7月下旬から収穫を始め12月頃まで、中手、奥手は5月まで収穫」が行われます。種となるれんこんを浮いてこないように泥の中にしっかり埋めるのは大変な作業であり、収穫時期までに台風などで花の茎が折れると、そこから雨水が入り、れんこんが腐ってしまうため、自然現象に大きく左右されます。
茨城のれんこんは皮の色が白く、丸い形が特長です。薄く切ったり、厚めに切ったり、また横に切ったり、縦切りにしたり、切り方の工夫や火の通し方により、「シャキシャキ」「もっちり」など食感が変わります。味に癖がなく、和・洋・中、いろいろな料理に使いやすい野菜です。
れんこん堀から、水洗い、量目を量り袋詰めすべての工程が手作業。規格量目より少し多めにしています。重さ調整をするために切ったれんこんでも70g以下の重さのものは入れません。全てが手作業だから出来る厳しい目での品質管理や量目確認して出荷しています。
常陸野産直センターにお邪魔してすぐに食べきれないほどの「れんこん」を中心とした、手料理の数々。れんこんの南蛮漬けやれんこんのかき入りサラダなど、今まで自分では作った事がないメニューばかりでとても参考になりました。なにより生産者さんの温かいおもてなしにとても感動しました。
蓮田でのれんこん堀の作業の大変さや、芽を折らないようにとの素早く水洗いすることを体験しました。産直センターに届けられたれんこんは、5人の熟練者の手で量られ、品質を確かめられ、私たちの手元に届きます。大切に届けられたれんこんを美味しくいただき、美味しかったことを生産者の人に伝えていくことが大切だと思いました。そうした交流を今後も大切にしていきます。