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平田牧場


取り扱い品目:平田牧場三元豚、平田牧場三元米うまみ豚、
三元豚切り落しモモハム、三元豚コロッケなど

所在地:山形県 
視察日:2018年8月1日(水)~2日(木)

産地紹介

山形県酒田市(合併前は平田町)に本社を置き、豚の生産(繁殖、肥育)から販売までの一貫した事業を行われています。産直を重視する生協(単協)との取引が多いとのことです。
農場数はH30年8月現在で、直営が11、提携農場が39で合計50。年々高齢化が進み減少もしています。農場はリスク管理の面から北海道から栃木県まで7つの道県に分散しています。自社の加工工場も酒田市内にあります。
ISO9001・2008を取得済で「JGAP」(農場のHACCP)取得を目指しています。
「日本の米育ち」を冠にし「平田牧場三元豚」「平田牧場三元豚バークシャー50」「平田牧場純粋金華豚」「平田牧場金華豚」の4つの豚肉のブランドがあります。

商品の特徴

平田牧場の基本の考え方 → 「持続可能な生産・環境づくり」

繁殖→分娩→育成→肥育→集荷をすべて自社で行われており、持続可能な生産環境づくりを第一に生産されています。また、飼料米を積極的に取り入れることで食料自給率の向上と、疲弊している農村への活力となるよう日々努力されています。生産された豚肉はすべて「平田牧場」で加工され、平田牧場の安心基準に沿い加工品が作られ、「歯」以外はすべて使用されています。


生産者のコメント

生産者として、プライド(想い)を持って生産し加工しています。しかし、消費者である組合員の中には、生産者を買い支えしていると声に出して言う人がいますが、それは違うと思っています。生産者が作らなければ消費者は買うことができません。これからの時代、生産者が消費者を選ぶ時代が来るかもしれなと思っています。生産者も消費者も対等でなければなりません。お互いを知りお互いをリスペクトしてこそ、生協らしい活動となるのではないかと考えています。


参加理事のコメント

懇親会の場での平田牧場茂木専務のお話とその時の表情が忘れられません。東北の震災後直ぐ、提携していた福島の2つの農場へ、今後の取引を止める事を伝えに訪問。生産者の顔を見て、話し合って、“やめる”とは言えなかった…飼料も水も全て平牧から送り、今後も取引していく事にした。そうおっしゃった茂木専務の目は、震災から7年経った今でも当時の事を思い出し、うるんでいました。きっと、やめる事は簡単な事。続ける事は、どれだけ大変だった事か…私でも容易に察しがつきました。それでも関係を続けてこられた事、それこそ人間と人間の関係のあるべき姿だろうと私は思います。
私たちは簡単に“こんな商品がほしい”“あんな商品がほしい”と言います。価格にしても同じです。生産者はそれこそ命を懸けて作って下さっています。そこには、この商品を購入し、食べるであろう“人”の姿を想像し、その“人”の命を守る、命を繋ぐというプライド、誇りを持っておられる事に胸が熱くもなり、また締め付けられました。商品を買って生産者を助けているというのは私たちの勝手な言い分で、妄想で、私たちの食や命を助けて下さっているのは生産者。無駄なく食す事はもちろん、価格にもそれ相応の意味があり、価格至上主義の今の世の中に対し、どうはたらきかけ、社会や国や、人の心を動かさなければ、未来の日本の食卓は守れないのではないだろうか…とたくさん考えさせられました。


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