寒い冬の代表料理「お鍋」。地域や家庭によってだしの味や具材の種類も多種多様。寄せ鍋、キムチ鍋、最近ではトマト鍋やレモン鍋などいろんな食べ方があります。鍋料理一つで一食済ませられるところも、一人暮らしや忙しい家庭にはありがたい料理です。
実はお鍋は万能料理なんです。
ボリュームがある割には野菜が多く、油も使わないのでカロリーは意外と少なめです。
健康維持のためには野菜を1日350g摂りましょうということはみなさんよくご存じですが、なかなか摂れないもの。お鍋にすれば、1日の半分くらいの量が摂れます。
野菜やきのこのビタミン・ミネラル・食物繊維はもちろん、具材の肉・魚・豆腐などのたんぱく質、具材によっては微量栄養素の亜鉛や鉄・カルシウムやカリウムなども一緒に摂ることができます。
鍋料理を食べると、体がポカポカ温まってきます。トウガラシやショウガやネギなどを薬味に使えば、なお一層血行が良くなり、手足までしっかり温まります。
鍋料理の蒸気が部屋を暖め、乾いた空気の湿度を上げることで、風邪などのウィルス予防にもなります。
一つの鍋をみんなで囲むことで、コミュニケーションがはかれます。ワイワイガヤガヤ、おいしい食事を共有することは、体だけでなく心も暖かにしてくれます。
このように良いことづくめのお鍋ですが、最後の締めのうどんやラーメン・おじやの食べすぎにはご注意を!
文:地域活動栄養士 長岡 由里子さん
調理時間 20 分/エネルギー 249 kcal/塩分 3.8 g
※それぞれ1人前の値です
材料(4人分)
白菜 …1/4個 長ねぎ …2本 水菜 …1束 しめじ …1パック レモン …1個
A)鶏ミンチ肉 …300g
豆腐 …30g
おろししょうが…1かけ分
片栗粉 …大さじ1
酒 …小さじ1/2
塩 …小さじ1/4
B)水 …1000ml
中華スープの素…大さじ2
塩 …小さじ1
砂糖 …小さじ2
酒 …小さじ2
作り方
アドバイス
レモンは加熱しすぎると、皮の苦みが出てきます。野菜は好きなものでアレンジしてくださいね。