幼児期の成長は著しく、多くの栄養が必要になります。しかし、消化管は未発達なため、一度に十分な栄養が吸収できなかったり、自我意識が芽生える時期も重なり、気分によって食べる量が変わることもあります。さらに、子どもは大人と比べて、体重あたりの基礎代謝量が高く消費エネルギーはとても多くなります。そこで、1日3回の食事では必要なエネルギーや栄養素を摂ることができないため補食が必要になります。
一般におやつと言えばお菓子を想像されることが多く、子どもも喜びます。確かに、おやつは心と身体を癒してくれるものですが、子どもにとっては補食としての役目もあり、しっかりと内容を考えてあげることが大切です。
子どもは活動量が多く汗もかきやすいので、こまめな水分摂取に加えておやつの時の水分補給も心がけてください。そして、成長過程の子どもにとって必要なたんぱく質とカルシウムを摂取するには、乳製品はお勧めです。牛乳なら水分補給も兼ねられますし、チーズを使ったミニトーストや蒸しパンなどはいかがでしょう。また、ビタミン類が豊富な果物や野菜を使ってパワーアップ!果物のヨーグルト和え、野菜ジュースを加えて作ったホットケーキなど、乗せるだけ、混ぜるだけなど、簡単なメニューであれば子どもと一緒に作る楽しみも味わえると思います。
ぜひ、楽しい会話をしながらのおやつ(補食)で食育に繋げてください。
文:医療部管理栄養士 布施 順子さん
調理時間 10 分/エネルギー 104 kcal/
たんぱく質 5.0g/脂質 3.8g/塩分 0.8 g/カルシウム 68mg
※エネルギー、塩分は1人前の値です
材料(2人分)
餃子の皮 …4枚 ケチャップ …小さじ2 ピーマン …12g(1/3個)
コーン(缶) …20g(大さじ1) ロースハム …10g(1枚) ピザ用チーズ …10g
作り方