食中毒は、梅雨の時期や夏だけでなく、季節を問わず発生します。原因は様々で、高温多湿な梅雨から夏場は細菌性食中毒、低温低湿な冬場はウイルスによる食中毒が発生しやすくなります。その他に、自然毒(毒キノコやフグ毒など)や化学毒(ヒスタミンなど)、寄生虫(アニサキスなど)もあり、場合によっては死に至ることもあります。
それらの多くは飲食店などでの発生をよく耳にすると思いますが、家庭でも知らないうちに食中毒が発生しているのをご存知ですか?下痢や嘔吐、腹痛や発熱などが主な症状となりますが、症状が軽かったり、家族全員に症状が出なかったり食中毒と認識されていない場合もあります。
食中毒の予防は、「つけない・持ち込まない・やっつける」の3原則を守ることが大切です。家庭でできる予防法として、まず購入した肉や魚介類などは保冷し短時間で持ち帰り、すぐに冷蔵庫や冷凍庫に保管し消費期限内に使用する。食材を取り扱う前は、石鹸で丁寧に手を洗い、生肉や魚、卵を扱った後は、手と包丁やまな板をしっかり洗う。冷凍食品の解凍は冷蔵庫や電子レンジを利用し、自然解凍はしない。肉や魚は十分に加熱(中心部を75℃で1分間以上)する。できあがった料理は室温で長く放置せず、時間が経ち温め直す時も十分に加熱する。当たり前の事と思いがちですが、普段の何気ない行動を振り返ってみてくださいね。
何はともあれ、安全な美味しい食事で日々の体調を十分整えておくことが大切です。
文:医療部管理栄養士 布施順子さん
調理時間 20 分/エネルギー 336 kcal/たんぱく質 16.5 g/塩分 1.0 g
※エネルギー、塩分は1人前の値です
材料(2人前)
鶏もも肉 …200g 大葉 …4枚 片栗粉 …大さじ2 揚げ油 …適量
A)おろし生姜 …小さじ2
料理酒 …大さじ1
しょうゆ …小さじ1
塩 …1g
作り方