キャンプシーズンの到来です。最近は食事も用意してくれるグランピング(※1)が流行していますが、「自分たちで作ったキャンプ飯」も、キャンプの醍醐味のひとつ。せっかくなのでオシャレな演出をしたい時は、スキレット(※2)(家庭のフライパンでもOK)を使ってみてください。例えば溶き卵を入れ、事前に網で焼いて小さく切ったじゃがいもやかぼちゃ、コーン、またはウインナーを混ぜて焼けば「オープンオムレツ」に。鶏肉・玉ねぎ・ピーマン・ナスを食べやすく切って、トマト缶と塩こしょうで煮れば「トマト煮」です。
また自宅を出るときに、ジッパー付き保存袋にパスタと水を入れて浸しておくと、現地に着いた頃にはパスタがやわらかくなっているので、市販のソースを温めてパスタを入れ、少し火を通せばゆで時間なしで一品完成です。アルミホイルをボウル状にして容器を作り、とろけるチーズと白ワイン(または牛乳か水)を入れて溶かし、焼き野菜やウインナーで「チーズフォンデュ」もいかが? ホットケーキミックス粉に牛乳(水)と油を加えて薄く焼き、肉や野菜を巻いてラップサンド風にするのも手軽ですね。
夕方涼しくなってくれば、小鍋に赤ワインとマーマレード、シナモンパウダーを少量入れ、焼き網にのせて温めたら「簡単ホットワイン」のできあがり。ゆらめく炎を眺めながらゆっくりくつろげるでしょう。それからテーブルクロスを持参したり、キャンプ場の近くで木切れや枝・大きな木の葉などを見つけてお皿に使ったりするだけでも、気分が変わります。
最後に一つ注意したいのは、この時期に多い「食中毒」。食材は調理するギリギリまで保冷容器に入れ、焼くときには食材を長く常温にさらさないこと。火を通す前の肉と焼いた肉を取り分けるトングや箸は、必ず別にすること。せっかく楽しいレジャーが台なしにならないようにしてくださいね。
文:地域活動栄養士 長岡由里子さん