ローリングストックを始めましょう

　9月1日は防災の日。今年も各地で地震や豪雨の被害が相次いでいる中、防災についての備えや準備が必要ですが、食べることの備えの一つに「ローリングストック」という方法があります。

　非常食にもなる食材を備蓄し、普段の生活の中で消費しては補充することで、常に新しいものを備えて賞味期限切れを防ぐことができます。また、高齢者や子どもなどの災害弱者は、普段から食べ慣れておくことで、緊急時に普段通り食事ができるということが重要。ストック数量としては、水は1人3?×3日×人数、食材は1人3食×３日×人数になり、家庭にある野菜や食品と合わせて約１週間分が目安です。

おすすめは…

• エネルギー源として、無洗米（水は貴重なので）・そうめんやラーメンなどの乾麺・個包装のもち・米粉（カセットコンロで煮ると「粉かゆ」になり離乳食にも）。
• そのまま食べられる缶詰 （魚や肉類・グリーンピースやコーンなどの野菜類・フルーツ）や、レトルト食品・魚肉ソーセージ・シリアルやビスケット・大豆水煮や炒り豆、ようかんなどの豆製品も、子ども達にとって脳の発達に必要な必須アミノ酸を含むたんぱく質補給によいでしょう。インスタントスープは配給された冷たいおにぎりに振りかけて熱湯を注げば雑炊にもなります。
• 野菜代わりや便秘予防に、のり、カットワカメ、切干大根、乾燥ごぼうなど。カルシウム源にスキムミルクを。気分転換にティーバックのお茶やスティックコーヒーなど。
• 日持ちする野菜 （じゃがいも・玉ねぎ・にんじんなど）も日ごろから常備しておきましょう。

　いずれにしても、食中毒防止のために素手で触らないよう個包装になったものを選び、ラップやアルミホイル、ポリ袋、キッチンばさみも一緒に用意しておくと便利です。毎月1日を「食べる・補充する日」に決め、日々の暮らしにローリングストックを取り入れましょう。