梅雨が明け、いよいよ本格的に暑い日々を迎える中、食欲がない時の栄養補給に、野菜ジュースやスムージーを選ぶ方も多いと思います。
野菜ジュースは野菜をしぼった汁のことで、野菜の繊維分は取り除かれています。スムージーは野菜や果物そのものをミキサーにかけたもので、すべてを含み、ドロっとしたものです。よく、野菜を摂れない替わりに野菜ジュースでもよいのかと聞かれますが、「野菜00g使用している」という表記があっても、「野菜00g食べている」のとでは、摂取できる栄養が違います。確かに主な野菜の成分は摂れますが、色んな種類の微量な栄養素も体にとっては必要ですし、市販の野菜ジュースは加熱殺菌処理をしているため、野菜に含まれるビタミンCは大幅に減少します。野菜摂取の大きな目的でもある食物繊維も摂ることが難しいので、できれば野菜の栄養を丸ごと摂れて、家庭でも簡単に作れるスムージーをおすすめします。
作り方は、①果物 ⇒ ②野菜 ⇒ ③水分の順番でミキサー(ブレンダーなど)に入れて、しっかり混ぜ合わせるだけ。野菜4に対し果物6の割合で作ると飲みやすく、砂糖や塩などの調味料は入れる必要はありません(子どもが飲みにくい時は、はちみつを少量入れてもよいです ※ご注意:1歳未満の乳児には、はちみつを与えないでください)。食事前に飲むと、食後の血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。使う野菜は何でもいいですが、デンプン質の野菜(カボチャやレンコンなど)は生で使用しにくいので使わないこと。小松菜やチンゲン菜などは苦みが比較的少ないのでおすすめです。また、水の代わりに牛乳や豆乳、ヨーグルト、アイスクリームを入れるなど、組み合わせを工夫して楽しみましょう。
夏休みには子ども達にも手伝ってもらい、葉っぱをちぎったり果物を切ったり一緒に作っておいしく飲むことで、野菜嫌いを克服できるかもしれませんね。夏の暑さを乗り切り、健康のために毎日コツコツと続けてみましょう。
豆乳200㎖(1カップ)、りんご1/2個、キウイ1個、バナナ1本、ベビーリーフ1袋(ひとつかみ分)
みかん缶詰(小)1缶、プレーンヨーグルト150g、牛乳150㎖分(3/4カップ)、砂糖小さじ2、レモン果汁小さじ1