産直 平田牧場三元米うまみ豚

「おいしい豚肉」として組合員の皆さんに人気の「産直平田牧場三元米うまみ豚」。
米どころ庄内平野を有する山形県酒田市で誕生した平田牧場の「安全」プラス「農畜連携」が育むおいしさの理由と持続可能な畜産の取り組みをお伝えします。

みんなが健康であることをめざして

おいしいブランド豚として市場でも人気の平田牧場は、1953年に山形県飽海郡平田町（現酒田市）で誕生しました。創業者である、新田嘉一氏が実家の米農家を継がず、周囲の反対を押し切り地元の青年たちと養豚業をスタート。以来50年以上にわたって食の安全安心を追求し、お客様の健康に貢献することを目指した豚肉の生産を行っています。

平田牧場は、食を通じて持続可能な社会の実現に貢献すること、「豚」も「つくる人」も「食べる人」も、みんなが健康であることを第一に生産に励んでいます。

おいしさは健康に育てることから

平田牧場がおいしい豚肉をつくるために最優先にしていることは「豚を健康に育てる」ことです。

まずは環境。通気性がよく、豚が自由に歩き回れる広さの開放型豚舎で、ストレスなく、のびのびと育てています。

また、飼料は肉骨粉などの動物性たんぱく質を一切含んでおらず、とうもろこしや大豆粕など植物性飼料を中心にした配合です。農家と契約した、遺伝子組み換え不使用、ポストハーベストフリーの穀物を使用しています。加えて、米どころにある平田牧場らしく、日本のお米を配合。お米を飼料に入れることで、脂肪にオレイン酸といううま味成分が増え、甘味が増し、舌先でとろけるような上質なおいしさになります。

熟練の飼育者が手間と時間をかけ、一頭一頭に愛情を注ぎながら元気な豚に育てあげます。

食を通じて持続可能な未来を

平田牧場では、より安心して食べられるおいしい豚肉をつくり続けていくために、地域に密着した「飼料用米プロジェクト」を行っています。

日本の畜産飼料の多くが輸入に頼っている中、いち早く、飼料用米の活用をはじめました。米どころである山形県庄内地域においても、休耕田は増え続けていました。水田だった土地では他の作物を作ることが難しく、たとえ作っても価格面で外国の穀物とは競争になりません。そこで、平田牧場では地域の農家と連携し、休耕田を利用し飼料用米を作ってそれを豚の飼料にする環境保全型「飼料用米プロジェクト」をはじめました。日本の食料自給力を上昇させ、日本の農業の活性化や環境保全への取り組みをすすめています。

「産直平田牧場三元米うまみ豚」は、持続可能な取り組みで育てるサスティナブルポーク。社会の問題を解決する大きな可能性を秘めています。