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たべる・たいせつ
チョコレートのうれしい効能

 「バレンタインデー」といえば「チョコレート」。見ためも楽しいチョコレートがたくさん店頭に並びますが、カロリーが気になる、という方も多いのでは? でも、チョコレートには意外にいろいろな効能があるんです。

 チョコレートの主原料である「カカオ豆」、学名は「アオギリ科テオブロマ属カカオ」といいますが、このテオブロマとは、“神様のたべもの”という意味で、昔は高貴な人だけが食べられる貴重な食べものだったといわれています。

 チョコレートの原料となるカカオバターの主成分・ステアリン酸は、低カロリーで、血中のコレステロール値を下げる効果があります。また、酸化ストレスを抑えるプロシアニジン、精神を落ち着かせる作用があるテオブロミンが、脳に直接作用することで、気持ちが落ち着きリラックスできる効果を見込めます。このテオブロミンは感覚神経に働きかけ、せき反射を抑えることがわかっており、せきの薬として一般的なコデインよりも効果があるといわれています。

 抗酸化物質(カカオポリフェノールなど)は、血中の悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を除去して、動脈硬化を予防し、進行を防ぐ作用があるといわれています。また、アレルギー症状を引き起こす活性酸素の過剰な発生を抑えたり、抗体や炎症を起こす物質を作らないような作用があるなど、まだまだたくさんの効能があります。

 カルシウムとマグネシウムがバランスよく含まれ、鉄・亜鉛などのミネラル類を豊富に含むこともうれしいですね。ただしカカオ分が少ないミルクチョコレートでは効果があまり期待できません。砂糖たっぷりの甘いチョコレートをたくさん食べると、やはり確実に体重も増加し、糖尿病のリスクが逆に増える危険もあります。食べ方としては、カカオ分70%以上のビター(ダーク)チョコレートを1日10g(1週間で板チョコ1枚程度)を、食事の20分位前にゆっくり食べるというのが一番おすすめです。

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