組合員が自分の目で探したり、組合員同士で話し合い知識を出し合ったりして開発した、組合員皆さんが継続的に利用できる安全安心な商品です。
「安全安心なものを食べたい」「国内産、できれば県内産の商品を利用したい」という組合員の想いが高まった2008年、その想いを受けて誕生したのが組合員による「商品開発検討委員会」です。
滋賀県内7つのエリアから一人ずつ選出された組合員から構成され、「組合員が安心して利用できる安全な商品であること」「コープしがが大切にしているCOOP商品、産直商品、県内商品の普及につながること」をコンセプトに、商品の開発が進められます。
商品開発検討委員は公募エリア委員として一年に一度、春に選出されるので、興味のある方は2月9日(月)の週に配布のぱくぱくコミュニティ2月号をご覧ください。
今まで開発された商品は25品。そのうち現在購入できる商品のうちの10品は下の一覧をご覧ください。知っている商品はありますか? 「利用したいけれど量が多く価格が高い」という声から少量化を実現したもの、滋賀県産小麦を100%使用したもの、規格外品を有効活用したものなど、誕生のきっかけや経緯はさまざまですが、今回は2014年9月に商品化された「近江米と広東バナナのコラボマフィン」がどのように商品化されたのかご紹介します。
地域版産直フォーラムの場で、産直広東バナナの生産者さんと、野洲に米粉製造工場を持つ図司穀粉さんが一緒に何かできないかという話になり、参加組合員からの強い後押しもあって、組合員開発商品として実現することになりました。
産直広東バナナは秋から翌春にかけておいしさが増すので、その時期のバナナを使い、合わせる粉は、滋賀県になじみ深い近江米の米粉を使うことに決定。約3ヶ月の間、試食を重ね商品名やキャッチコピーも委員がアイデアを出して、商品化されました。
前ページでご紹介したコンセプトに沿ったものであるか確認。
バナナの風味や食感、価格とボリュームのバランスなど、あらゆる視点から食べ比べて検討。
バナナの風味がしっかりあり、ふんわりとしてボリューム感のあるマフィンに決定。
商品名とキャッチコピーを決定します。商品名は、商品のコンセプトが名称から想像できるものを、またキャッチコピーは、商品に感じた価値をひと言で表現して組合員へ伝えられる内容を、委員全員で考えて決定しました。
私は、コラボマフィン開発のきっかけとなった産直フォーラムの時、まさにエリア委員として担当していました。「コラボ」という名前には、「近江米と広東バナナのコラボレーション」はもちろんのこと、「産直フォーラムの場でのコラボ」という意味も込めて、相談して名付けました。なので、誰よりも思い入れの強い、我が子のように可愛い商品です。商品開発に関わり、食べる側の私達の思いを伝えると同時に、作る側の御苦労を知り、商品に対して視野が広がりました。コープきんきの新商品の良さを、組合員さんに伝える役目も担っているので、やりがいを感じています。