本文へ

たべる・たいせつ
知っておきたい食事のマナー

 夏真っ盛りで毎日暑い日が続き、食事の支度もおっくうになりがちな時は、エアコンの効いたレストランで食事をするのもいいかもしれません。そんな時にふと心配になるのが、意外と知らないことも多い「食事のマナー」のこと。

 日本料理では、配膳の基本はまず手前の左にご飯茶わん、右に汁椀、右奥に主菜、副菜は左奥に置きます。主菜の付け合わせ(野菜や大根おろしなど)にも作法があり、焼き魚のような和風の場合は、魚の手前左側あたりに付け合わせ、ハンバーグのような洋風の場合には、奥側に付け合わせます。頂く時には器を手に持ちますが、器は何もかも持っていいわけではありません。大きさの目安は約15㎝以下です。お椀や小鉢・茶わん・しょう油の小皿もOKです。また汁がこぼれそうな時に手のひらを食べ物の下に添えて食べる(手皿)というのは、本当はNGで、刺身なら「しょうゆ皿を持って食べる」のが正しいです。

 西洋料理では、コース料理のパンは、前菜が運ばれてからすぐに食べてもOK。ライスはフォークの背中にのせて食べず、普通にフォークの内側にのせて食べます。スープは残り少なくなったら、手前を少し持ちあげて皿のむこうにスープを寄せるか、その逆に持ち上げすくうかどちらでもいいです。両方に柄のついたスープカップなら、柄をもって口をつけて飲んでも大丈夫です。中華料理では、円卓の場合の席次は、一番入り口に遠い席が上座になります。またレディーファーストで位の高い女性から順に席につきます。テーブルのまわし方は、自分が目の前に来た料理を取ってから「時計回り」です。注意したいのは「器を持ち上げない」こと。取り皿に取る時も持ち上げずに置いたまま。汁物はれんげを使って食べます。

 これ以外にもまだまだありますが、まずは日本の食事のマナーの第一歩として「いただきます」「ごちそうさま」の挨拶をしっかりすること。生き物の命をいただく感謝、作ってくれた方への感謝の気持ちを忘れず、相手や周りが不愉快にならないよう「楽しくおいしく残さずに」いただきたいものです。

ページトップへ